セブンイレブンで1年間バイトし、バックレた話【体験談・愚痴】

6月

 ぼっちで寂しくお金もなかった私はアルバイトをしようと思った。とりあえず最初はコンビニかなと思いセブンイレブンの面接に行った(まあセブンが初バイトではないのだが、ここでは省略)。3分遅刻した。理由は入るのに緊張したため、店の周りを自転車でウロウロしていたら、うっかり面接時刻を過ぎてしまっていたからである。ビクビクしながら店に入り、店員に今日面接だと伝えると裏に入れてもらった。扉を開けると、夫婦がいた。セブンイレブンでは、彼らをオーナー(男)・マネージャー(女)と言うようだ。第一印象は普通の夫婦って感じで、特にこれと言って思い出はない。面接は特に何もなく終わった。遅刻と履歴書に写真を貼ってないことに小言を言われたぐらいである。

 1週間後、採用の電話が来た。ゲームセンターの面接も受けるつもりであったが、まあいいかとよろしくお願いしますと返事した。ここでの選択は正しかったのか、私は未だに悩んでいる。

 研修として、セブンイレブンではビデオを見させられるようだ。マネージャーが隣につき、ビデオの説明をする。そして、それを私がメモを取る。それを6時間✕2回ぐらいやった。つまらなかった。ていうか、マネージャーが高圧的でちょっと怖かった。

 次に、レジ研修として、お兄さんにレジの打ち方を教えてもらった。優しく教えてもらったので、特に問題はなかった。

 研修を終えると、アルバイトが始まった。私は、水曜と土曜の17:00〜22:00のシフトで働くこととなった。

 水曜日、バイトに行くと黒髪マッシュの男子大学生がいた。とりあえず、シフト内の作業について教えてもらった。話していると、彼は私と同じ大学に所属していて、軽音サークルの部長をやっているそうだ。私と対象的な人間であった。まあ、その人とは9月までの付き合いとなるのだが、話すことがあまりなくかなり気まずかった。

 土曜日のバイトの人は、研修中に教えてくれた男の人だった。フリーターだそうで、5年ぐらい働いているらしい。長年働いてるだけあって業務はほとんど完璧にこなしていた。サッカーの話や漫画の話で共通の話題があったためその人とは仲良くなれた。

 働き初めて1週間、私はバイトに飽きた。とにかく作業がつまらない。同じセリフ、同じ作業の繰り返し。つまらない。本当につまらない。一瞬で飽きてしまった。また、客層がとても悪いことにも気がついた。二日目でサラリーマンに怒られた。3点で400円超えるのはおかしいって。何がおかしいのか私には分からなかったし、実際私は間違っていなかった。その人は謝罪もなく帰った。何なんだったんだろう。
とにかく、これらを踏まえて私は、セブンイレブンを辞めたかった。が、6月には良さそうなバイトの求人もなく辞めることはなかった。

7月〜9月

 7月〜9月は忙しい時期である。アイスや飲み物を買いに来るからだ。とてもしんどかったのを覚えている。まあ、でもこの頃になると半分ぐらいの業務は覚えていた。タバコの場所もなんとなく分かるようになった。仕事がスムーズになり、気持ちとしては楽だった気がする。相変わらず気まずかった水曜日は、かなり憂鬱であったが。

 夏といえば夏祭りで近くでも何回か祭が開かれていたようだ。私には友達がいなかったので行くことはなかったが、たまたまシフトが被っていたりすることがあった。その日は客が多く大変だったが、さらに困るのはそのような日は未成年が酒やタバコをよく買いに来るということだ。店員が酒・タバコを売ってそれが警察にバレるとめんどくさいことになる、事情聴取とか。そのストレスが本当に嫌だった。だが、祭の日は一日4グループぐらい来て本当に嫌だった。辞めたい辞めたいと思っていた気がする。

 夏が終わると、水曜日の相方が辞めた。サークルが忙しいとかごちゃごちゃ言っていたが、コンビニバイトが嫌になったのであろう。まあ、私としても気まずかったので辞めて貰って嬉しかった。

10月〜1月

 水曜日の相方に、太った女の人が入ってきた。第一印象は真面目。合わないだろうな〜と思っていたが、話していくうちに割りと気があった。最近も一緒に入ったが、5時間ずっと話せるぐらい仲良くなった。少し、アルバイトが楽しくなりはじめた。

 秋から冬にかけてコンビニは人があまり来なくなってくる。寒いからだろうか。まあ可もなく不可もなく、業務もあまり変わらず惰性で続けていた。

 クリスマス、バイトが1人飛んだ。マネージャーと喧嘩したらしい。理由はクリスマス休みたいと言ったからだそうだ。マネージャーがそれに対して激怒して、結果やめてしまったらしい。休ませてやれよと思ったけど、リア充ざまあwとも思った。

 クリスマス同様、この店は年末年始休めないようであった。休みたかったが、フリーターの男の人に休んではダメと言われて休みづらく、結局休まなかった。12/31まで仕事をし、帰省して1/3からまた働いた。今から考えたらアホらしいとしか思えない。

 おせちや恵方巻など買わされると聞いていたが、特にそんなことはなかった。

2月〜3月

 私はシフトを土曜日をやめて、金と日の早朝に入るようになった。理由は土曜日の夕方は忙しくて、早朝は暇だったからである。水曜日は変わらず続けた。

 金曜日の相方は大学院生であった。就活中らしい。で、3月に辞めると言った。少し仲良くなったので残念だった。

 日曜日の相方は女子大生であった。とてもいい子で頭もよかった。この子と入る日が1番楽しかった。しかし、この子も3月に辞めると言った。他の大学に進学するそうだ。

 2人のことは、他のバイトの人から聞いていたので、仲良くなれると思って入ったが、両方ともやめてしまった。このシフトの選択が私にとっての間違いだったのかもしれない。

 とりあえず早朝はとても暇であった。とにかく客が来ない。来てもジュースやタバコを買うだけ。とても楽で、話しているだけでシフトが終わった。神バイトだと思った。

4月

 早朝シフトが神バイトから地獄に変わった。コミュ症の人が空いた金・日のシフトに入ってきたのだ。最初の方は、私から積極的に質問した。しかし、相手がほとんど喋らない。まるで壁にテニスボールを投げているようだった。2週間ぐらいしてシフトの時間中1言も喋らないようになった。3時間ずっとこの状態というのはとても辛く、耐えられるものではなかった。かなりしんどいし泣きそうだった。

5月

 別のバイトの人が辞める+新人が入るということで火曜の早朝も入るようになった。新人は他のセブンの経験者で、大学生だったがそこそこ話があった。結構楽しかった。

 一方、コミュ症の人と入るとき、私は本を読むようになった。なにせ人が来ないなら、ぼーっと立っていても本を読んでいても同じだろうと思ったからだ。もしバレても辞めればいいやと思って始めた。

 5/25、新人が辞めた。唯一話し相手であった新人がやめてしまったのだ。バックレである。先週まで仲良く話していたのに、急に来なくなった。結構メンタルにくるものだ。自分もバイトを辞めることを考えるようになった。

 そうしているうちに、オーナーに読書がバレた。電話がかかってきて「勤務中の態度がかなり怪しい。話したいことがある」と言われた。十中八九バレている。私は飛ぶことを決意した。

 次の日の5時半、私は制服を返しに行った。文句を言われても困るのでね。また、給料は振り込むようにと、メッセージも送っておいた。ついに私はコンビニバイトを辞めたのだ。

1年間の感想

 ここまで長々と愚痴半分の文章を書いてきたが、私はコンビニバイトをおすすめしない。そもそも客層が悪すぎる。さらに忙しい。覚えることも多い。未成年に酒・タバコを売るリスクもある。割に合わないバイトだと思う。実際、今年4月に入った大学生は9割辞めたし、同時期に入った中で1番長く続けたのは私の1年間だった。しかし、良い社会経験にはなった。コンビニバイトをやらなければ、レジの店員さんに感謝することはなかっただろう。ありがとうごさいますと、お礼を言うこともなかっただろう。彼らの大変さを知ることができたのは、大きな財産だと思う。まあ私は二度とコンビニバイトはやることはないと思うけれど。

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