あなたは何を信じて生きているか
「人は期待通りの人間になる」
これは、ユダヤの言葉である。だからこそ、逆からみれば「人からどんな風に見られたいのか」という問いかけが重要となる。また、「人から」というのは、他人もそうだが「自分自身への期待」というのもあると私は個人的に思っている。人は確信をもって信じていることは現実になる。だとすれば、逆説的ではあるが、人は見たものを信じるのではなく、すでに信じたものを見ている。なので、普段の生活でも、我々は信じていることを聞きたがる傾向があるそうだ。これは非常に興味深いことである。
これはたとえば、運やツキといったことですら脳が創り出してしまうことを意味する。あなたは自分をツイている人間だと思っているだろうか。
たとえば、こんなシチュエーションを思い浮かべてみて欲しい。あなたがエラーをしてしまった。こんなとき、あなたは自分をツイていると思えるだろうか。
もしツイていると思っているなら、「よかった」と思うだろう。それが、
点数に絡まなくてだったり、
次の回、自分に打席が回ってきて挽回できるチャンスがあったりだったり、これで緊張がほぐれただったり、
と、いろんなケースが考えられるが、何が言いたいかというと、「自分がツイている」という信念を持っている人は、全ての現象がツイているように見えるのである。
逆に、自分がツイていないと思う人は、ツイていない現象を探し出してしまう。そして、実は多くの人はツイていないと信じているケースが多い。
その理由は、人間の防衛本能として敵から身を守るために、マイナスの出来事の方に脳は反応しやすいからである。だからこそ、その脳に入ってくる情報を自分で取捨選択して管理することと、自分がどの信念で生きていきたいのか、常にチェックしていくことが大切なのである。
自然にしていたら、マイナスの感情やツイていない情報を拾いがちである。だから、人を動かし引っ張ることのできるリーダーというのは、「この人といるとツイている」と自分の可能性を感じさせてくれる人なのだと思う。
そして、これは親として大人として子どもたちに示していくべきことだと、自分自身強く意識している。よく言われることだが、「何をやるかよりも、誰とやるか」ということが重要である。
日常の雑音に耳を貸さず、目標を見続けるために、希望や勇気、可能性を与えていく、そんな子どもたちのリーダーでありたい。
自分たちにもあったはずだ。たった一回の挫折や他人からの何気ない一言から、自分を抑制してしまい、その状態から抜け出せないことを。その逆に、自分が苦手だと思っていた分野で思いがけない能力を発揮したこともあったはずだ。その瞬間に、その抑えつけていた考えに何の根拠もなかったことに気付かされるはずだ。
何かにチャレンジするとき、必ずと言っていいほど批判や批評は起こる。そんなときに、ツイている信念を持っている人とそうでない人に差が出ないはずがない。そして、ツイている脳を創り出せるとしたら、あなたはどちらで生きていきたいだろうか。
批判が起きるということは、あなたはチャレンジしている証拠である。そして、思い出してみて欲しい。批判をされない成功者は歴史的にみてもいない。批判をされたら、あなたは成功者の道を辿っていると自信を持とう。
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