結果かプロセスか
これは、永遠のテーマとなっており、様々なところで各主張がなされているように思う。以前サッカー日本代表のメンタルトレーナーの方の講演に伺ったことがあるが、その方は、「今はプロセスに重視する選手が上手くいっている」とおっしゃっていた。その一方で、特に欧米などでは、いくら頑張っても成果が上がらなければ、即刻クビとなってしまう。逆に、結果さえ出ていれば、極端な話、居眠りしていようがさぼっていようがお構いなしである。
これは、野球だけでなく、営業など社会人になっても同じだ。
「努力すれば報われる」
「練習は裏切らない」
などと言った言葉もあるが、このことについて長州力さんが自身の引退セレモニーで、こんなことを語っている。
「努力しても勝者になるとは限らない。
しかし。勝者は例外なく必ず努力をしている。」
世の中には、努力しても報われないことの方がむしろ多いのかもしれない。そのうえで、結果とプロセスを切り離さず、そこにつながりを持たせ、プロセスが結果を下支えしている、と考えているのがイチロー選手である。
プロセスは結果を出すためのもの。だからこそ、「あれだけやったのだから仕方がない」は、単なる言い訳に過ぎず、イチロー選手にとってレベルが低いと一蹴されてしまう。日本では特に、結果が出ないときの言い訳として、努力を認める風潮があると感じていたので、イチロー選手の言葉に、妙に納得してしまったのと同時に襟が正された。
結果からフィードバックをもらい、結果を出すためにどんなプロセスを取ればいいのか、常に思案し続ける。この姿勢こそが、正しいあり方であり、結果かプロセスかという問題ではなくなるということを、イチロー選手から学び取ることができた。
あなたも結果、プロセスに囚われす、そこにつながりが持てるように、結果からフィードバックをもらい続けることが大切だ。結果は、プロセスの通信簿だ。どんな結果が出ても、冷静にとらえ、フィードバックして次のチャレンジに備えよう。そして、努力を言い訳に結果が出ないことを正当化するのはやめよう。
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