勝ちグセをつけるために
息子の野球チームは、入る前は「強い」と聞いていた。実際、大人たちも躾の面でも、挨拶や礼儀などしっかりしていたので、自分の子どもの頃と比べても、「しっかりしているなー」なんて感心していた。
ところが、フタを開けてみると、他のチームと比べて圧倒的に弱く、春の大会では一勝もすることができなかった。
春は全部とは言わないが、ほとんどの試合に帯同したので、試合での戦いぶりを拝見して、正直「負けグセ」がついているな、と思った。
私は現役時代、弱いチームにも強いチームにも属していたことがあるので、そのチームの雰囲気や特徴というのは肌で分かる。
負けグセがつくと、本当に恐ろしく、そこから抜け出すのは本当に大変だ。だからこそ、一度はまってしまっているならば、何が何でも、もがいてでも抜け出さなければならない。そこで今回は、「勝ちグセ」をつけるためにヒントをお伝えできればと思う。
まず、大前提として、目標を達成することに喜び、快感を感じられるようにしていく必要がある。そのためには、「小さな目標を決めて、それを達成したら、思いっきり喜ぶ」ということをしてみて欲しい。それを繰り返してみる。そうすると、脳の中で、目標達成=喜びという公式ができあがる。
人間は現状維持を好む傾向がある。逆に言うと、変化を嫌う。なので、何か目標を立てて、それを達成しようとするとき、たとえば、「ここまでよくやったし、これでもいいよな」などといった内なる悪魔の声が出てくる。目標達成までの残り、5%、10%といった少しのところで多くの方がやめてしまうのはこのせいだ。
ほとんどの人がほんの5%、10%を残してやめてしまうので、最後のあと一歩が出るか出ないかで、目標達成するかしないかが目に見える形で表れてくる。その5%、10%の先を進みやすくするために、小さな目標というのは非常に有効的となる。
そして、目標が達成すると、脳内の中に「快」となる、ホルモンが放出される。そうすると、一種の(いい意味での)中毒となり、目標達成がクセになっていく。実は、最近の研究では、目標達成もそうだが、目標に向かっているプロセスにおいてもホルモンが出ることが分かっている。
そのうえで、「いい試合したね」「よくやったね」では、人生は変わらない。しっかり勝ち切れるように、やはり最後の5%が大切になってくる。
その積み重ねが、クセとなって「勝ちグセ」につながっていく。そして、勝つこともクセなので、今度は簡単に負けることができなくなる。
あなたも最後の5%のクセをつけてみよう。多くの人は、その5%が「あきらめる」というクセになっている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?