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勝つためには

チームがなかなか勝てずにいる。
私が思うに、強いチームというのは、勝負の勘所が分かっていて、いざその時がくると、全員で集中して流れを相手に渡さないことを徹底している、ということについて以前お話しした。そのときの詳しい記事はこちら↓

また、失敗から学ぶ考え方と行動として、徳川家康を引き合いに出して、野球ノートを書くことをおススメした。
家康の歴史と野球ノートについてはこちらの記事↓

今回は、実際強いチームと弱いチームの両方にいて、そして今回少年野球を外から見て、私が感じた両者の違いについてお話ししていきたい。この違いを感じて、「どうしたら勝てるのか」、という視点で、目標設定のヒントにしていただければと思う。

・考えてプレーしている
強いチームは考えてプレーしている。たとえば、球の速いピッチャーならば、打席の位置をキャッチャー側にして、ボールを少しでも長く見ようとしたり、バットを普段より短く持って、大振りせず、ボールにコンパクトに当てることを考えて振ったり、と考えてプレーしている意図がこちら側にも伝わってくる。

負けてしまうチームは、ただ単に野球をしている。考えていないので、監督・コーチから言われてはじめて行動するので、ワンテンポもツーテンポも遅れてしまう。そして、スピードを争う野球において、この遅れというのは致命的となってしまう。
監督・コーチに言われる前に、自分だったらどうするか、事前に考えてプレーしよう。そのヒントは、普段の練習に散りばめられている。もし、何か疑問(この場面ではどうしたらいいのか、など)を持ったら、あなたの脳機能が味方してくれている証拠だ。迷わず、質問してみよう。飛躍的に成長できるチャンスだ。

・チャレンジしている(積極性がある)
強いチームは、変なボール球にはわざわざ手を出さないが、ファーストストライクから打てる球はどんどん振ってくる。これはピッチャーからしても、相当なプレッシャーだ。走塁においても、隙あらば次の塁を狙う姿勢があり、行くか行かないかで迷わない。

負けてしまうチームは、球が速いピッチャーだと怖がってバットを振れずにいる。走塁時も相手を挑発することに意識があり、中途半端に出て刺されてしまう。行くか戻るかはっきりしよう。相手のミスを誘うために、中途半端に塁間に出て、そこで止まっているのはやめよう。上に行けば行くほど、そのリスクはあなたが負うことになる。

・責任を果たしている
強いチームは各人がそれぞれポジションごとに責任を果たしている。細かいことの積み重ねだが、守備でいえばカバーリング、バッティングでいえば打順での役目など、各人が各々の役目を果たすから、そこではじめて「つながり」ができている。

負けてしまうチームは、各持ち場で責任を果たしていない。ちょっとだけならいいや、とこれも相手に隙を与えている。このちょっとが実はすごく怖い。自分がカバーに入らなかったときに限って暴投したり、盗塁でいいスタートを切った時に限って、バッターがボール球をファールにしたり、と周りから見ると、ついていないとか間が悪い、なんて表現をされるがしっかりと原因があるのだ。
状況判断など、ある程度経験も必要となるが、経験を積むためにたくさん練習してたくさん質問しよう。積極性がある人は、練習まで待てず前のめりで質問してくる。「次どうしたらいいんですか。もっとうまくなるためにできることありますか。」と。積極性がある人とない人、差が出ないわけがない。そして、積極性とは性格の問題ではなく、培えるものである。これは、私が勝手に言っていることではなく、多くの本や成功哲学でも教えていることである。

・疲れた顔、不安な顔をしない
強いチームは当然と言えば当然だが、ピンチや終盤でも疲れた顔をせず、集中して試合を楽しんでいる。どちらかというと、これは負けるチームに当てはまる。

負けてしまうチームは、平気で疲れた表情を顔に出す。これも相手に隙を与えることになるうえ、試合に出ている以上、小学生には厳しいかもしれないが、関係ない。試合に出たくても出れない選手もいるのだ。(息子がその代表となってしまっているが・・・)

野球は「プレイボール!」からはじまる。つまり、「ボールで遊べ」ということだが、アメリカ人は遊びを楽しむためコツを知っている。それは一生懸命真剣にやることだ。真剣にやると楽しめることを知っているから、勝負所で、「待ってました」と言わんばかりに、笑顔になったりするのだ。
あなたも、しんどい場面こそ、「この時のために練習してきたんだから、ようやく練習の見せ所だ」という気持ちでピンチを楽しんで欲しい。


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