見出し画像

強い打球を打つには

前回は、選手からの質問で、「力強い打球を打つにはどうしたらいいのか」ということを受け、その原因についてお話しした。今回は、その解決策や練習法についてお話しできればと思う。前回の記事はこちら↓

結論からいうと、下の図のように、軸足は内側(赤い線)に力が入っている状態で、回転ではなく、足の内側に地面が接地していて、最後にかかとが上がってくるのだ。そして、フォロースルーした後も(スイングした後も)かかとが上がって地面から離れているが、それでもなお地面に接している親指辺りだけでなく、空中に浮いているが、足の内側(赤い線)にも力が入っている。軸足の内側全体で地面を押し潰している、そんなイメージだ。

図の左側の足の内側(右足の左側の部分。赤い線がある所)で、地面を押し込むイメージでバットを振っていく。すると、軸足は回転せず、かかとの部分が地面から離れて、「上に上がる」だけだ。そのときも、赤い線の軸足の内側に力が入っている。

このスイングをチェックするために、いい練習方法がある。
それが、図のようにかかとの後ろにボールか何かを置く。(階段のようなちょっとした段差を利用してもいい)そして、スイングしてみて欲しい。
もし、あなたがかかとが90度に回転するようにスイングしていたら、図の右側のように、かかとがボールにぶつかってしまうはずだ。すると、内側に入っていた力のバランスが崩れてしまうので、力がバットに伝わりづらい。

もし、先ほど説明した通り、内側に力を入れたままスイングすれば、最後にかかとが回転ではなく、真上に上がってくるので、かかとがボールに当たることがない。かかとがボールに触れるかどうかでスイングをチェックしてみて欲しい。

この説明のために、上にある図を簡単ではあるが、作成した時に、自分自身でも納得してしまった。前から来るボールに対し、足で踏ん張るのに、足の内側で受けるのが一番力が入る。それを、かかとを90度に回転させると、そのバランスが一気に崩れてしまう。その場合も、ある一か所の点であれば、しっかり合って打つことができるが、動いているボールを点で捉えるのは難しいうえ、当たってもおそらく引っ張るので、レフト方向に打球が行くことになる。

足の内側に力が入って受け止めることができれば、ボールの反発力も利用することができるので、今までとは信じられないくらいの打球が飛ぶはずだ。これと連動して、バットを小さく、内側からインサイドアウトで出せるよう、並行して練習していこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?