初スタメン
小さい時、GW・夏休み・冬休み・春休み、と田舎のおばあちゃんの家に行くのが毎回楽しみだった。私には、3つ上のいとこのお兄ちゃんがいるのだが、ある時の夏休みにいつも通りおばあちゃんの家にいったところ、成長期だったお兄ちゃんが声変わりをしてとてもびっくりした覚えがある。ところが、毎日いとこと暮らすおばあちゃんは、いとこの声変わりに全く気付かず、逆にいとこが声変わりをしたことに驚いている私の反応にびっくりしていた。このことからわかったのが、劇的な変化も、その中にいるとなかなか気付きにくいものなんだ、ということだ。
そして昨日、久しぶりに子どもの少年野球の練習に参加した。そこで驚いたのが、普段練習をしていないように思えた息子の動きがよくなっていて、投げるボールも以前と比べると、速くなっていたことである。よく見ると、身体つきも以前と比べると、ひと回りとまではいかないが若干、筋肉質になったようにも見受けられた。そしてこれは、息子に限らず他の選手も同様に以前より上手くなっていると感じた。
何が言いたいかというと、これだけ多くの時間を共有して、1~2週間あまりで小学3年生の身体の変化に気づかされたということは、彼らはとんでもないスピードで成長しているかもしれないということだ。よく、努力や労力とそこに掛ける時間は比例せず、「成長曲線」ということで、二次関数的にある臨界点を超えると一気に上昇するということが言われるが、まさにその臨界点を突破した瞬間を見たような、そんな気にさせてもらった。
そんな中、今日息子が初めて、スターティングメンバーとして、試合に出場したようだ。(残念ながら、私は仕事で試合は見に行けなかった)
成長したとはいえ、まだまだ試合に出られるような実力は息子には正直ない。それでも、思い切って試合に出してくれた監督さんの心意気には感謝したい。そして、「チャンスは常に先に与えられる」ので、その間に実力をつけていって欲しい。
さて、結果というところだが、2打席まわって、2つのフォアボールだったようである。そのあと盗塁などもし、得点にも絡んだようである。守備ではセンターを守ったようで、今回は守備機会は0だったようだ。
「怖かった?」と聞いたところ、
「ボール飛んできてほしかった」、と息子が答えた。実際に飛んできてもしっかりボールを捌けるかは正直疑問だが、試合を通して息子は肉体的だけでなく、精神的にも大きな成長を感じられ、そのことが親として何より嬉しいことだった。次回もチャンスが与えられたら、それを活かせるように準備をしっかりできるようにサポートしていきたい。
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