身体の近くで打つ練習
前回は、タイヤ叩きの練習から、ボールを引き付けて身体の近くでボールを捉えている選手ほど打球に力があることが分かった、というお話しをした。
前回の記事はこちら↓
今回は、ではどうしたら身体の近くで打てるようになるか、ということについて、いくつかの練習法をお伝えできればと思う。自分の力強く打てるポイントを掴むヒントにしていただけたらと思う。
短いバットを使う
結論からいうと、短いバットで振るということになる。長いバットだと、変な話、身体の遠くでもボールを捉えることができてしまう。長いバットは長いバットで、また別の効果がある。長いバットは、先が重くなるので、先が垂れないようにバットを立てる練習としていいのだが、今回は身体の近くでボールを捉えることが目的なので、別の機会でお話しできればと思う。
短いバットだと、必然的に自分の近くまでボールを引き付けないと、バットの芯でボールを捉えることができない。その原理を活用していく。私自身、昔、木製のバットで短いのを使用して、ボールをできるだけ長く見るために身体の近くまで引き付けて打つ練習をしていたことを思い出した。
インターネットで確認してみると、短いバットは今でも売っているようだ。
ただし、小学生にとっては重いかと思う。なので、ボールを引き付ける練習を2つ考えた。ご紹介するので、アレンジして使っていただけたらと思う。
1.背中にバットを持ってきて、腕で抱えて腰の回転で打つ
よく背中側にバットを持ってきて、腕の力で腰を回転させる練習をする選手を見たことがあるかと思う。
この要領で、この時に右利きの人は、右側にバットのグリップではなく、芯(太い方)を持ってきて、横から軽いトスを上げてもらい、ボールを引き付け、背中からちょっとだけ出たバットの芯でボールを打つようにする。
これはかなりボールを身体に近づけないと打てない。バットは肘のほんの少し横に出ている長さだけだからだ。これで、身体の近くで打つ感覚を養っていく。
2.手打ちする
右ひじを身体につけたまま、前から軽くトスしてもらう。そして、右ひじを身体から離さずに腰の回転でボールを打つ。右ひじを身体から離してしまうと、身体の遠くにあるボールでも打ててしまうので注意が必要だ。
このときのボールは、柔らかいボールでないと、手に当たると相当痛いので、気を付けて行うようにしてほしい。
それでも痛い場合は、手袋をしたり、短いダンボールや厚紙を持って、それで打つのもいいかもしてない。このときも手打ちと同じで肘はつけたまま、腰の回転だけで、あくまでもそのダンボールや厚紙にボールを当てるようにしよう。是非参考までにしてほしい。
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