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体調を整える

9月に入り、少し肌寒い日が続いたと思ったら、また夏の暑さに逆戻りしたり、といわゆる季節の変わり目となり、身体がその季節に対応するのが難しい時期となった。こんな時には、体調を崩しやすいと言われている。そこで、今回は体調を整えるための3つのバランスについてお話ししていこうと思う。

前提として、トレーニングというと、一般的に「運動」がメインで考えられがちだが、本来は、運動・栄養・休養の3つがバランスよくぐるぐると回っている状態のことをいう。このトレーニングサイクルを上手く回すためのコツを順番にみていこう。

食事

高タンパク質と炭水化物とともに、良質な脂質、野菜、海藻・キノコをとるようにする。タンパク質は身体を作る材料となり、炭水化物は身体を動かすガソリンとなる。脂質は、エネルギーになるとともに良質な脂質は身体の炎症も抑える働きもある。海藻や秋が旬のキノコは腸の調子を整えてくれる。
これらをバランスよく食べていこう。もし乱れた食事をしても大丈夫。そんなときは、「3日」で調整できるように、残りの2日間で調整していこう。身体には、ホメオスタシスという一定に保とうという機能があるため、すぐには変化しないからである。ただし、それが続くとホメオスタシスに許可を与えることになるので、注意しよう。

運動

特にこれからの時期は、気温も下がってくるので、より柔軟性が大切になってくる。柔軟運動は、毎日行い、目安としては、前屈で手のひらが地面につくこと、開脚ではおでこがつくことをキープできるようにしていこう。そして、身体のフォームを意識して、形を整えるのを最優先にしたうえで、負荷をかけていく、そんなトレーニングをしていこう。たとえば、素振りでもすごく重いバットを使って振っている選手がいるが、きちんと自分のスイングができないのであれば、まずは軽いバットでフォームを重視して、それができるようになってから重いバットにチャレンジしていくという方法でやってほしい。そして、練習は1週間空けてしまうと、神経系が落ちることが報告されている。毎週末のチームの練習以外にも、平日に自分でトレーニングすることが大切な理由がここからもわかるだろう。自分で自主的にトレーニングする時間を確保できるようにしよう。

休養

この時期に特に大切になってくるのが、睡眠だ。睡眠は質と量の両方大切だが、まずは22時より前には寝るようにしよう。よく言われるのが、22時から夜中の2時は、睡眠のゴールデンタイムと言われていて、成長ホルモンが分泌される時間帯だと言われている。この時間に寝ていないことは、もったいないことになる。これは、成長期のみんなもそうだし、成長ホルモンの分泌量が減ってしまった大人にも言える。つまり、どの世代の人にも言えることだ。また、量という意味では、成長期のみんなは8時間は寝れるようにしたい。睡眠は身体の休息もそうだが、脳の休息も兼ねている。脳の老廃物を除去するためにも量にも気を配っていきたい。睡眠時間が短いと、パフォーマンスが落ちることもわかっている。

どれも当たり前のことだけど、実際にできている人は少ないのかもしれない。これら3つをバランスよく整えていくことで、秋の大会、そしてこの後に控える寒い冬も乗り越えていって欲しい。

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