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作家という生き方も悪くない

将来は作家になるのも悪くないな、と最近思う。

できれば国際的に活躍する「村上春樹」のようになりたいが、あくまでできればの話だ。
例えば橘玲みたいなビジネス書も書きつつ、小説も書く。そんな作家もきっと、悪くはないだろう。

とは言いつつも、現在は対照的な脳筋ビジネス臭の強い投資不動産の営業という仕事をしている僕だが、妄想を文字に書き起こして他人に見てもらうような陰湿な性格をしている側面もある。小学校4年以降の人生ではそういった影の側面は押し殺して生きてきた。これはおそらくごく限られた数人しか知らないだろうな。

僕の憧れの存在、村上春樹の文章が好きだ。最近じゃ、4KだのハイビジョンだのVRだのが流行っているが、そんなものよりも彼の描く文章が見せてくれる彩豊かな景色や、香り、音といった五感すらも錯覚させる表現力と、何よりも彼の物語に漂う、あの落ち着いた雰囲気が好きで好きでしょうがない。
そんな色濃い映像を読み手に描かせながらも、彼の文章は決して重くないし、ゴチャついてもいない。むしろ彼の文章はあまりにも軽く、そして滑らかで、それは今にもサラサラと流れ落ちてしまいそうなほどだ。

そんな彼のようになろうとしたって中々なれるもんじゃない。けれどせめて楽しく文章を書いていたいとは思うので、立場として僕がどうやったら彼に近づけるのかについて考えてみたところ、多分これしかないさえ思う現実的な方法を思いついたので、ここらに記録しておく。

1、何者かになる。

おそらくこれは、最も難しいことだ。今いる不動産業界で名前を知られる(Twitterを始めた瞬間に300人くらいにフォローされる)くらいのポジションになっておく。これが僕にとってのベースマーケットになるわけだ。

2、ベースマーケットに刺さる作品を書く

うまくやれば、不動産業界や営業界隈で一部の層に存在を認知してもらえるだろう。そこで得た数百人程度の人たちに向けてニッチでも強く刺さる文章(彼らが読みたい文章)を書いて届ける。これによって感動した人たちはもしかしたら誰かにおすすめしたりするだろう。ここでいかに濃ゆく強いファンを作れるかが鍵だ。

3、コアなファンに刺さる短編小説を書く

短編でいい。けれど小説を書くことが重要である。
コアなファンたちの中には小説というものに対して壁を感じる人も多いかもしれない。だからこそ、短編で小説を書く。
短編であるからこそ、魅力的で猛烈な短編に仕上げなければならない。
小説に壁を感じていたものがものの数分で読破し、文章の愉しさと小説を読み切ったという感動を教えてあげれるような、そんな小説だ。

4、小説メインで認知を拡大する

ここでTwitterの話に戻るが、今まで作家ではなく小説を嗜む営業としてTwitterでの認知を獲得していたが、このタイミングで長編小説を無料で公開し、バズらせる。
営業をしている作家として認知を獲得する。
すると既存の古参フォロワーたちは「あぁ、コイツ変わったな」と思い一部は離れていくだろう。しかし、それで良いのだ。
最終的には、小説家としての僕を知る人が残っていればいい。

5、本を出して、賞を狙う。

なんとかして本を出版する。これは運の勝負でもあるが、とにかく技を磨いて賞に挑む。別に小説でなくても良いのだが、できれば小説で挑む。何かしらでも賞を取れば、出版業界に名前が広がる。

こうして賞を増やしていくことで徐々に「本物の小説好きが読んでも許される作家」に侵食していけば良いのだと、最近は考えている。

僕は小説家ではなく、作家になりたい。作家なら大体何を語ったって良いんだと思っている。
橘玲みたいな、マネーロンダリングみたいな小説を書ければヒットしそうだな…と甘い考えを巡らせている今ぐらいが、一番気楽で、一番楽しいのかもしれないが。

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