最上三十三観音③
寒河江山 長登寺
第17番礼所 長登観音
まわりはパラースポットがいっぱい
長登観音は、山形県西村山郡西川町にあります。
最上川の支流、寒河江川が流れる風光明媚な町です。
周囲の有名パワースポットや歴史的建造物を少し紹介します。
どれも奥深く、ついつい書きすぎてしまいそうなので気をつけます。
西川町は出羽三山で有名な月山・湯殿山のふもとの町です。
山形市内から、昔は六十里越街道を通り出羽三山もうでをしていました。
江戸時代には「西の伊勢参り東の奥参り」と言われるほど盛んだったらしいです。
長登観音堂も街道沿いにあります。
現在は国道112号線月山道となり、車で楽に庄内地方に行けるようになりました。
古い道を探すには整備された大きな道を外れなければなりません。
機会があればやってみたいと考えています。
そして、体力をつけたらトレッキングもしてみたいです。
西川町のおまけです。
『深イイ話』にも出ていた「ソラシド」の本坊さん。西川町で野菜づくりしています。人気上昇中なのである意味パワースポット?かもです。
近くに、瑞宝山慈恩寺という大きなお寺があります。お寺一帯は国の史跡指定を受けており、開山1300年になります。
鎌倉時代には奥州藤原氏滅亡後、寒河江荘の地頭になった大江広元公ならびにその子孫の恩恵を受けました。大江氏はこれより戦国時代まで400年間この地を治めることになります。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で承久の乱がおこりますが、広元の長男・親広は後鳥羽上皇方について乱の後に寒河江まで逃れてきたと伝わっています。
秋になると参道に彼岸花がきれいに咲きます。
今年こそは写真を撮りに行きたいと個人的に思っています。
坂道から97段の階段を登り観音堂へ。途中の山道へのお誘いをスルーして階段を登りました。
月山道は年に数回は通りますが、奥まった観音堂には気づきませんでした。
昔はもっと山の上にあったそうですが、大正時代に山の中腹に復元されました。
今まで行った観音堂は、同じ敷地内に鐘があったりお地蔵様や弁天様、仁王様がいらっしゃったりしていましたが、長登観音堂は山の中の聖域といったかんじで、お堂だけがひっそりたたずんでいました。
お参りをしてお堂の中へ入りました。
どのお堂もそうなのですが、中に入ると地域の人たちや観音様をお祈りした人たちの生活やその歴史を感じて背中がぴっと伸びる気がします。
観音様は金色に輝いてました。
昔の観音様は明治時代に火災にあったのを機に、秘仏になり保管されているそうです。
手を合わせ心の安寧を祈ります。
思い通りにならない世の中。
悪いニュースも望まないのに耳に入ります。
心の中の希望を失わないよう考えました。
帰りは下りなのでスイスイ帰れます。
上りでは通らなかた山道も通ってみました。
山のふもとお寺で、御朱印ができるまで庭の池を眺めまったりします。
かく御朱印所のお庭も素敵で楽しみのひとつです。