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夜を超えたキセキ

朝、目覚めて、歯を磨いた後、
梅のエキスを木のスプーンですくって、
口の中に入れると、甘酸っぱい風味が広がる。

その瞬間、ああ、一晩、経過したんだ、
無事に起きれてよかった、と思う。

そして、ベランダで、深い呼吸をする。
真冬でも、外に出て、朝の空気を取り入る。

目を閉じて、深く息を吐いた後、ゆっくり吸っていくと、
私の身体がフワッと浮くように
重量を感じなくなり、外気と一体になる。

そこで、ああ、新しい一日が始まるんだな、
ありがたいなぁ、と実感する。

生きていることが、キセキだと思える。
通勤電車に乗るまでは…。

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