DIYで防音室を作ってみた(2.計画)

以下のような仕様で防音室製作を進める事にしました。

(1)部品は原則、全てホームセンターにあるものだけで構成するものとし、自立型の据え置きタイプ、かつ一人で組める軽量設計を目指す(総重量180kg以内)

(2)高い密閉性を実現する為、1mmの隙間も許さないシビアな寸法精度

(3)ギターやベースを弾けるだけの十分な広さ

(4)内部液晶モニター付き(室内でDAWを操作できるよう、セルフレコーディングを視野に入れた設計)

(5)吸排気ファン付き

(1)ですが、まずこれが最初にして最大の課題。
180kgという重量は、建築基準法では一般的な住宅における床の耐荷重が1平方メートル当たり180kgという所に由来しているのですが、多くのプロ仕様の防音室では壁が2重構造で(メーカーやサイズにもよりますが)重量も何百kg、設置や移動も1人では出来ず専門業者への依頼が必要になってきます。
そのため、あくまで「1人で組める重さ&大きさ」を目指す上で1重壁の構造にこだわりたかった事と、それでいて尚且つ高い遮音性能も両立させるという、この相反する2つの要素に同時に挑戦しているので、はたから見れば相当無謀なチャレンジになります。

(2)は、最初から最後までずっと神経を使いっぱなしでした。
板材同士を接合させる箇所に関しても極力、ホームセンターの工作機械で切断してもらったりした綺麗な切断面同士が合わさるように設計。
それでも隙間ができてしまうような場所には、グルーガンを使用して徹底的にフサギ処理をしました。

(3)は、誰にも迷惑をかけずにアコースティックギターを弾きながら思いっきり歌える練習場所が欲しかったのと、アコースティックギターのレコーディング等のためにも必須要素でした。

(4)については、そもそも僕自身がレコーディング目的で防音室が欲しかったので、自分でDAWの録音ボタンを押して自分で歌って自分で録るというような、完全に一人称で録音行為を進める場合の作業性に特化させた仕様を目指しました。

(5)は、レコーディングや練習など高い集中力が必要とされる場面が多いからこそ、少しでも快適にしたい思いがあるので、多少手間でも作ることにしました。

(活躍した電動工具達)
電動ジグソー、電動ドリル、グルーガン、半田小手

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