山野草
山野草は
季節がめぐるとひょっこり顔を出すので
わけてもらったその頃のことを思い出す
深いムラサキ色をした
クレマチスの一種の鉄線ろうぐちは
“籠口”と書くらしくて
和な感じのがいいでしょ、と
お稽古に来られた時にわけてもらった
愛らしいその種も一緒に
‘あんまり期待しないでパラっと蒔いたら
来年咲いてくれるかも’
という口伝のその心は
期待しすぎると水あげすぎて枯らすでしょ
というもの
奥が深くて
正解がなくて
子育てのよう…笑
咲いたらいいなぁ
お月さまにはお団子を
娘には栗最中アイス
夏の終わりの線香花火