批難は誰も幸せにしない。
テレビ朝日の看板番組
「報道ステーション」のメインキャスター、富川悠太さんがコロナに感染したとのこと。
大変に驚き、心配をしています。
コロナの問題が日増しに深刻化していくなかで、毎晩番組を見せて貰っていたので。
それにしても、このニュースに対し、なんと批判的なコメントが多いことか。
確かに、体調不良とあれば、番組出演は見合わせた方が良かったのかも知れない。
然し、世間はそれを心の底から許すだろうか。
何処かで、責任論をぶつけはしないだろうか。
緊急事態宣言が発出され、緊迫の度合いは高まっている。
医療従事者に対しても、心ない批難や中傷が浴びせられていると聞く。
勿論、感染したひとに対しても。
この報道が始まった時から、みはるは違和感を覚えていた。
感染したひとをまるで何かの犯罪を犯したひとのように扱った物言い。
今や、多くの患者は感染経路が不明だ。
富川アナウンサーも、責任感故に仕事を続け、結果倒れてしまった。
でも、緊急事態宣言の出た日に報道の場面に居なかったら、それはそれで批判をされたのではないか。
誰しもが命の戦いをしている。
仕事柄、自粛が叶わないひとも多い。
批難をするのは簡単だ。
でも、批難をする側に、どこか「自分は罹らない」という過信が無いだろうか。
誰もが同じだけの危険に晒されている。
今は、誰かを批難し、悪者扱いをし、罪人のように咎めている場合ではない。
「明日は自分かも知れない。」
常に正しい危機感を持ちながら、丹念に手洗いやうがいを励行し、自分と周囲を守る。
コロナに優しさまで奪われてはならない。
みはる
2020'4'12(日)