ヨーグルトのお噺。-母娘愛情物語ー

こんにちは!みはるです。
今日はnoteで公募(酵母)笑ーをしている
#ヨーグルトのある食卓
これをテーマに書いてみたいと思います。

ヨーグルトと聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、母。

母はヨーグルトが大好きです。
きっかけは、みはる。
母は、みはるを出産した直後、「何か食べたいモノはないか?」と尋ねられ、間髪入れず「ヨーグルト!!」と答えたそうです。
出産にまつわる"不思議"のひとつ。曰く、味覚が変わる。
実は、母はみはるを産むまでは、全くと言っていいほど、ヨーグルトには興味がなかったそうなのです。
所が、みはるがこの世に誕生してからというもの、ヨーグルト大好き女子(?)に変身を遂げたのです。

さて、ここで、誕生したみはるのお話。
みはるは、出産予定日より一ヶ月以上も早く、この世に這い出て来ました。

母は、子どもが宿りにくい体質であったと共に、胎児を育てるのにも不向きな体であった様です。

みはるがお腹に宿ってからというもの、母体である母は順調(?)に体重を増やして行きましたが、肝心のみはるに栄養を回すことが出来ないでいました。

(このまんまじゃ、命が危ない!!えぇーいっ。一刻も早く、地球とやらに誕生してやる!!)

と思ったかどうかは怪しい所ですが、とにかくみはるは、ズンズンと地上の光を目指して、母の体内を行進したのです。

「あらら。出て来ちゃった。」

看護師(当時は看護婦)さんが、ほんの数秒、母に背を向けている間に

「おんぎゃー!!」

バカでかい産声を挙げながら、産声とは裏腹の小っちゃいみはるが誕生しました。

小さく生まれたみはるは、直ぐに保育器へ。(恐らく)1か月程で、母の元へと戻った筈ですが、みはるを母に手渡す時、看護師さんが

「ミルクを200cc飲むと眠っちゃうのよ。」と、少し笑っていたそうです。200ccのミルク。哺乳瓶に、ほんのちょびっと。本当に何もかもが、省エネモード。笑

然し、それから少しだけ成長し、幼児期に入ったみはるは、ミルク大好き女の子になっていました。

それが、どうしたことでしょう。小学校に上がる頃には、全く牛乳を受け付けない子供に変貌を遂げていました。辛かったなぁー、給食。

そんな頃、母は仕切りに、みはるにヨーグルトを食べさせようと躍起に(?)なっていました。

所が、ヨーグルトも嫌い。とんでもなく、偏食の子どもでした。

ヨーグルトの美味しさにときめいた(笑)のは、社会人になってから。(随分と、時間が掛かってしまいました)当時、金融機関に勤めていたみはるは、毎日ヨーグルトを売りに来るおばちゃんから、様々なフレーバーのヨーグルトを買って、楽しんでいました。

母のヨーグルトへの目覚めが、”出産”ならば、みはるにとっての目覚めは”社会人”になったこと。

のど越しの滑らかさ。少し冷んやりとした、独特の甘酸っぱさ。仕事の合間のお昼休憩に食べるソレは、よぉーし!!今日も、あとひと踏ん張り!!と、みはるにちょっぴり元気をくれる、大切なアイテムでした。とにかく美味しいので、母にもよく、お土産として買って帰りました。それから、仕事を教えてくれていた先輩が、とっても怖いひとだったのですが、一緒に食べるヨーグルトが、暫し、色んなことを話すきっかけをくれたようにも思います。

「みはるちゃん。新しい、この味好き?」

「はい。私は好きですよ。」

「えぇー!!これ、ね。うちの娘にも買って行ったんだけど、嫌だって言ってた。」

「そうかな?美味しいのに、な。」

もう、ヨーグルト様様です。笑

やがて、体調を崩し、入院生活を送ることになるみはる。退屈な病棟生活での、唯一の楽しみは「食事」です。毎朝決まって出される牛乳。それをみはるは、ヨーグルトに変えて貰っていました。甘い味覚に断然飢える毎日の中にあって、やっぱりヨーグルトは、嬉しい食べ物。入院生活は、思いもよらぬ程に長く続きましたが、どんなに食欲の無い時も、大切な栄養分がしっかり摂れるヨーグルトは有難かったです。

やっぱり、ヨーグルト様様だ!!

あれから、30年近い年月が流れました。その間にヨーグルト界もめざましく進歩をしたようで、味も含まれる栄養素も、勿論食感も実にバラエティー豊富。でも、みはるは一番シンプルな、プレーンの無脂肪タイプがお気に入りです。毎朝、ほぼ欠かさず食しているヨーグルトは、レースのスタートに、バン!!と鳴らされる合図のようなもので、少々しんどい朝も、よし!!今日も頑張ろう!!そんな風に背中を押してくれる、POWERの源です。

こうやって振り返ってみると、いつの時期にも、みはるの生活の中には”ヨーグルト”が有りました。「ひとに歴史あり」の例えになぞらえると、「みはるの歴史にヨーグルトあり」ですね。

みはるが、ヨーグルトに馴染めないでいた頃に「こんなに美味しいモノはないのに!!」そう言って、嬉しそうにスプーンですくってペロリと平らげていた母も、昨年より高齢者ホームに入所をしました。会いたい時にいつでも会えるー当たり前のことが既に当たり前でなくなる程に、歳月は流れました。

「母、今日は元気かな?」「母、今日はホームで何をしてるのかな?」

みはるはヨーグルトを食べながら、いつも母を思います。

【母、あんなに小っちゃく生まれた貴女の娘も、もう人生半世紀ですよ。すっかり、大きくなりましたよ。食べ物の好き嫌いも、大分減ったし、何よりヨーグルト、大好きだからね!!】

そういえば、バニラアイスとヨーグルトを混ぜると、とっても美味しいデザートになるって、テレビでやってた。ヨーグルトシェイクみないなモノかな?母、ヨーグルトシェイクも大好きだったな。

よしっ!!明日、バニラアイス買ってこよう。

と言う訳で、バニラアイス×ヨーグルト。
これだけでも充分に美味しいですが、みはるはリンゴジャムをトッピングしてみました。

母が好きなヨーグルトシェイクより、もっとSweetなお味でした。

母にも食べさせてあげたいなぁ。

今日も、明日も、明後日も。

母が笑っていますように・・・。

みはる

~2019’5’20(月)

追記)hapimama様 イラストを使わせて頂きました。ありがとうございます。(^O^)/

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