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あすぴれんとの夜明けぜよ!!⑤ーシアワセハ、不意に泣きたくなるー

1)

博多、2日目の夜。
泣いても笑っても、今日が最後の夜だ。

昨夜の食事、荒井さんはコンビニで済ませ、O理事も様々と色々な場所を回ったらしいが、肝心の夕食はふらーっと立ち寄ったラーメン屋さんだったらしい。
付け加えると、リーダーもなんとなく(かは解らないが)とにかく、サラッとラーメン。

駄目だ!駄目だよ!そんなことでは。

だって。だって。
悲しすぎるじゃないか。
あんまりじゃないか。

ここは九州玄関口。
泣く子も黙る、博多だよ!

折角ラーメンを食べるなら、もっと積極的な“意思”(どんな意思?)を持って食べなくちゃ!

さぁ、正会員メンバーの《さがおり》集大成!

スタッフさんと理事さんを巻き込んで、博多地下鉄グルメの旅。

仲良く揃って、よーいどん!

2)

博多、初日の夜。

みはる達は“海鮮丼”のあと、“ラーメン”と息巻いていた。

然し、博多到着が思った以上に遅かったことと、翌日(つまり、今日)の講演会に無理が生じないようにと、“海鮮丼”のみに留めた。

だから、今夜は例え天変地異が起ころうが

ラーメン

なのだ。

これまた心強い《さがおり》の友、るるぶ福岡にて、3人の熱き思いが合致したお店に繰り出す。

元祖 長浜屋

なんでも、とんこつラーメンに付きものの“替え玉”発祥のお店らしい。

今夜もS氏が、地図アプリで頑張り、駅から割りと離れたお店にゾロゾロ歩いていく。

「ここ?あっ、違うねー」

何軒も固まって、ラーメン屋さんが有るので、少々まごついた。

ここを曲がれ!

という、ざっくりと解りやすい看板に沿って歩くと、やたらと蛍光灯がピカピカしているお店が現れた。

「元祖感が、ない…」

リーダーのぼそっとした呟きが、みはるのツボに見事にフィットしたが、もっと元祖感の無い光景が、お店の扉を開けると待っていた。

「いらっしゃーい!○☆×&%◆?」

えっ? えぇー? !!(゜ロ゜ノ)ノ

なんと、お店を切り盛りするのは、お目目のクリッとした東南アジア方面と思われるお兄さん達だった。

衝撃が頭に20tで、しかも“いらっしゃーい!”の後が聞き取れなかったので、気づけば焦せくって、うんうんと頷くことしか出来なかったみはる。

みんなが後からお店に入って来て、同じように、みはるの聞き取れなかった質問に次々と答えているのを見て、漸く

あぁー、麺の固さを聞かれていたのか!

と合点がいった。

スープはあっさり。麺は極細。
余計な飾り気のない、シンプルなとんこつラーメン。

寒い夜には嬉しい温かさで、前夜にラーメンを食べていた筈のO理事にも、“麺のボリュームが有って、あっさりしていて美味しい!”と大好評だった。


紅しょうがをたっぷりと乗せて!
やっとアリツケタとんこつラーメン。美味♪

全員が食べ終わった頃、どん!とアルミ製と思われる、それなりに大きさのあるポット(?)が無造作に置かれた。

リーダー

「何なに?」

みはる

「お湯じゃない?ほら、お蕎麦屋さんでも食べ終わったあとに、お湯くれるじゃない!これで薄めて、お汁飲んで!って。お湯だよ、お湯!(完全に、蕎麦湯のノリ)」

リーダー

「お醤油っぽいような…」

みはる

「えぇ?!お湯じゃないの?(みはる、譲るということを知らない)」

ふと、香りを嗅ぐ。

醤油だった…。 ( ̄▽ ̄;)

こんなマヌケで、楽しい夕餉のひと時。

ラーメンを食し終えたリーダーは口にした。

「既に、俺のお腹ストレージが、ほぼほぼ満タン」

ぬるいっ!
リーダー、まだ折り返し地点だよ!!

地元に愛されているこのお店は、ひっきりなしにお客がやって来る。

そして、食べ終えるなり、サッと出ていく。
みはる達もそれに倣って、それなりにテンポ良くお店を後にし、後半戦に突入した。

3)

次に正会員メンバーが推したお店は、“鉄鍋餃子”発祥のお店。(やたらと、発祥好き。笑)

地下鉄で二駅程、博多に戻る形。

それにしても、スタッフさん達も理事さんも、相当にお疲れであろうに、文句のひとつも言わず、3人の“食欲羅針盤”が示す方向へよくぞ向かってくださいました。(感謝)

赤い暖簾が、ひときわ目を引く人気店。

威勢の良いおじさんと、やっぱり博多、人情味溢れるおばさん達が、忙しく立ち働くお店。

週末でもないのに、サラリーマンやOLがワイワイ大騒ぎ。

「えっ?お客さん達、2軒目なの?」
(↑あすぴれんとご一行様のこと=お店のおじさん、ちょっと呆れ気味…)

ホントはお酒を頼むのが通例…という情報を後々K女史が教えてくれたのだが、なんの!そこは“餃子”と“ソフトドリンク”で堂々と楽しんだ。

畏れ多いことに、荒井さん自らみんなに餃子を取り分けてくれ、熱々じゅわーっ!の夢にまで見たソレをパクパクと頬張った。

今度こそ、お腹ストレージ100%!(大満足)


中身が入ってない…。荒井さんが取り分けてくれた、“鉄鍋餃子”の鍋の画像をお楽しみください (笑)


堂々とした暖簾の面構え。入り口に反して、お店の中は奥行きがあり広かったです

4)

博多駅迄は10分程ということで、リーダーを先頭に夜も遅い博多の街を散歩がてら歩いた。

嘗て、あすぴれんとのプログラムに

快さんぽ

というモノが有った。

その名の通り、リーダーと散歩を楽しもう!というモノ。

みはるは一度も参加が出来なかった。

まさか、こんな所で

快さんぽー九州の夜・番外編ー

を楽しめることになろうとは。

嬉しいー♪

お腹も満たされ、講演も恙無く終わり、ホッとひと息の散歩道。

リーダーのあとを付いて歩くと博多駅の真正面に出た。

わー!キレイ~♪


博多駅真正面に煌めく、クリスマスツリー

鮮やかなイルミネーションが寒空に映える。

なんともタイミングよく、“Christmasマーケット”なるものが開催されていて、木製で出来た可愛らしいブースに、見るからにあったかそうなスープ(♪ あったかいんだからぁ~♪笑)や、クリスマスグッズが所狭しと並んでいた。

なんだか幸せだ…

旅行に行くのをあれ程恐がっていたみはるが、今、みんなとこうして九州の地を、博多の街を楽しんでいる。

しみじみと幸せだ…

【一生、忘れない想い】が、生きている間には何度か訪れる。

幸せが溢れ出して、泣きそうになる位“イキテイテ良かった”と思った今日を忘れない。

みんなの笑い声が弾んでる。
みはるの笑い声も弾んでる。

ありがとう。

ありがとう、ね。

今、みはるを囲んでいる総てのモノに感謝を捧げた夜だった。

ー続くー

みはる

~2019´11´27(水)

本日の写メ→どーしても載せたかった1枚。講演会の帰り道。有田駅にて。恥ずかしがるリーダーをみはるが、無理矢理に餌食に…。(笑)

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