柴又写真館ー寅さんへの伝言ー
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又。帝釈天で産湯を使い(中略)ひと呼んで、ふうてんの寅と発します。」
♪ ちゃらぁらぁ~ん
ちゃららららららぁ~ん
俺がいたんじゃ お嫁にゃ行けぬ~
わかっているんだ 妹よ~♪
少しばかり前の話になってしまいますが、昨年の師走10日、あすぴれんとのバスハイクで柴又に行って来ました。
映画は見たことが無くとも、恐らく日本人なら誰もがその存在を知っている
寅さんの聖地
です!
みはるは正直、母とバスツアーに行ったその帰り道、観光バスで流れていた、映画の断片的な映像しか記憶にありません。
ただ幼い頃、父が運転をする車の中で、“男はつらいよ”のカセットテープが流れていて、ちょいと渥美清さんの歌声が耳に残っております。
寅さん好きにはたまらんだろう、堂々とそびえ立つ帝釈天。
あぁ…これが寅さんの口上に出てくる、あの超有名な帝釈天。
境内の中にちらほらと見える、寅さんフリークと覚しきおじちゃんやおばちゃんの一行 。
嬉しいだろーな。
寅さんのふるさとに来られて。
みはる達もお賽銭をあげて、手を叩き頭を下げる。
偉大なる名優
渥美清さんに尊敬と労いの念を抱きつつ。
所で、この日。
誰よりも行きたがっていた荒井理事長は別の仕事とバッティングしてしまい、泣きの涙で地団駄を踏んでいたようですが、柴又の地に降り立ったあすぴれんと一行は、そんな理事長の悔しさなどお構い無しに(おいっ!)、七福神巡り組とブラ寅組に別れて、大いに柴又日帰りツアーを楽しみました。
理事長!
このnote紙面で、せめて“柴又”の空気を感じてください!(えっ?!無理?!)
因に“ブラ寅”とは、寅さんの街をブラブラするという意味らしい。(リーダー:菊地さん命名)
みはるはブラ寅組で、ひたすら“食べること”に専念をしました。(どこに行っても、喰う!)
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帝釈天までの道をゆったり歩く。笑顔も柔和な二人。(リーダー&S氏)
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帝釈天正門
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いよいよ、帝釈天参り。あすぴれんと一行の中でも、寅さんに一家言有りそうなk女史もにこやかな笑顔。
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昭和レトロなおもちゃ博物館の前に有った、顔出しパネル。みはる、S氏を生贄にする…。(笑)
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福岡太宰府に続き、今回もおみくじの結果が悪かったリーダー。確か、凶…。
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ブラ寅グルメ
草だんご!
出来立て!
ほのかに暖かく柔らかなおだんご。たっぷりと乗ったあんこが美味!
このおだんご屋さんは、男はつらいよ撮影中に渥美清さんも訪れたお店で、店内奥にやや陽に焼けた写真が飾られていました。
お店のひと達、誇らしいだろうな。
所で、このお店を強力プッシュしたのがボランティアのOさん 。
わざわざ調べたそうで…。(笑)
でもでもOさん、ありがとーね。
お陰で幸先の良いグルメツアーの幕開けでした。
写真に写っているお茶はお店からのお心遣い。嬉しいお江戸の人情。
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柴又駅前にて。寅さんとパチリ。
今日もS氏・K女史・みはるは元気!
一緒に行ったボランティアのNさんから、“佐賀に行った3人組”ということで、みはる達は“佐賀組”と名付けられたのでした(まんまや!)
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なんとも顔の濃い“なりきり寅さん”。(笑)
シャッターを切ってくれるおじさん(多分、寅さんを旗頭に据えて、全力で柴又を盛り上げているようなひと)が
“はい、チーズ”
と言う度に
“バター”
と発してポーズを決めてくれて、顔だけじゃなく、立ち居振る舞い総てが濃かった絶対忘れないだろうと思われる4ショット。
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くず餅が有名な甘味処(お店の名前、忘れた 笑)で頂いた“梅豚にゅうめん”のセット 。
梅の香りと酸っぱさがほんのり利いていて、尚且つ、あっさり良い加減のお出汁でツルツルっと食べられる、温かさが嬉しい一杯。ご飯も丁度良いボリュームでパクパク入る。デザートのくず餅までノンストップで胃袋に収まりました。
美味しかった~O(≧∇≦)O
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みはる以外のみんなは“あさりにゅうめん”のセットでお腹を満たしておりました。
誰もが笑顔。大満足♪
こんなに至れり尽くせりのメニューが¥1000ジャスト!
柴又、粋だね♪
そうそう、忘れちゃいけない。Nさんは、この柴又に馴染みが有るそうで、そんなNさんのお薦めも有り、この甘味処でお昼となったのでした。
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まだまだ喰う!
柴又に降り立ったのが師走の10日。
「ふうてん(10)の寅さんの日」と言うことで、毎月10日にサービスで貰える“寅さんおせんべい”。ラッキー!!
(お土産のおだんごを買ったら貰えた)
ホントはにゅうめんセットの後、Nさんとみはるは、食べ歩きにもってこいのアメリカンドッグに突き刺さっている 、「あの棒」に、スパッ!と刺さった目にも鮮やかな卵の黄色と青のりの青さのコントラストにやられて
「今日はリミッター切ったー!」
と雄叫びを挙げ、厚焼き玉子を頂いたのです。生憎その写真が行く方知れずで
文字だけで美味しさを表現するのは難しくてもどかしいのですが、とにかくリミッターを切り捲った甲斐の有る美味しさでした!
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寅さん記念館にて。
ひとの手によって押されていたという、電車ならぬ「人車」の車両が再現されていました。
OさんとNさんに
「映(ば)えポイントが有るよー!」と言われて“人車”でポーズをバシバシ決める佐賀組。(笑)
ー旅の終わりにー
昔、生きることに絶望しかなく、ひとの想いに応え続けるしかなかった辛さを
主治医(Y先生)に訴えた時
Y先生は言ったんだ。
「渥美清さんもね、きっと悩まれたんじゃないかなって。ご本人は他の役も演(や)りたかったのかも知れない。きっとそうだと思うの。でも、求められた姿は、ね。あの姿なのよね。」
ぽろぽろって涙がこぼれた。
ひとから求められる自分。
自由を求める自分。
期待に応え続けるのは苦しい。
みはる、は。
みはるの周りのみんな、は。
自分の意思を貫いていい
ならば、渥美清さんはどうだったのだろう。
寅さんを生きる定めの中で
せめて
寅さんという役を通して
自由に息づいていたんだと思いたい。
バスまで戻る土手道の夕暮れ。
みはるはY先生の言葉を思い出しながら、空を見上げて、寅さんに、渥美清さんに、そっと告げた。
“今日も明日も
柴又は貴方への愛で溢れています”
みはる
~2020´1´17(金)
本日の写メ→かわいい寅さんみぃーつけた!柴又を歩く、佐賀組3人。
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