走る 思い出

曇りのよーな晴れだけど、やっと秋めいてきたようで朝から少しテンション高し。
あんまり暑くなさそうだし、今日は走ろう!

20年来続けていたスポーツを辞めたらやっぱり太ってきた。
歩くってのはあんまり好きじゃない。

平日は仕事の人らを送り出したら、こっからは私の時間。
洗濯機をまわしてジャージに着替えたら、今お気に入りの音楽を聞きながら外へ出た。

あー、私はやっぱり1人が好きかも。と実感してくる。
音楽を聞きながら走りだすとなんだかワクワクして、ニヤけてくるのだ。

決して走ることが好きだったわけじゃない。学生の頃なんて大嫌いだった。苦しかったし、楽しくなんてなかった。マラソン大会の日は雨になれ!って本気で願ったりしていた。

そんな私が走る気になったのは、10年くらい前。
走ろうとして走ったのではなく、走るしかなかった思い出がある。
暑い夏だった。スポーツで一緒に組んだりしていたある彼女が亡くなった。
色んな問題を抱えてた時期でもあって、真相は定かでないが自殺だった。いや、間違えたんだと思う。
彼女は睡眠薬をもらっていて、それを大量に飲んだ。
理由がわからなくてやりきれなくて、私が気づくべきだった、私が悪いと泣いてばかりいた。何も手につかなかった。
そんなある日、彼女のご主人から連絡が入った。だいぶ落ち着いたから良かったらと家に呼ばれた。
そして、そこで聞かされたのは、彼女はある宗教に入信していた、ということだった。
彼女は年頃の息子との関係性で悩んでいた。
何かに頼りたくて、でもそれは違うからやめろとかなり家の中でも揉めていたのだと話してくれた。言っても聞かなくて少しおかしくなっていた、だからあなたが気に病むことは何もない、家庭の問題で、彼女が弱かったとも言ってくれた。

帰り道ホッとしている私がいた。それと同時に怒りが込み上げてきて悔しくて、今度は悔し涙がとまらなくなった。
そんな時、走るのが良いという記事かなんかを見つけたのだ。そして私は近所を走り始めた。
景色の良いところがあるわけでもなく、ちょうど稲刈りの済んだ田んぼばかりの道を、歩くのと大差ない速さではあったが走っていると、ひと気のないその道はワンワン泣くには最高だった。
一箇所夕日がキレイに見えるところがあって、泣きながらバカヤローと口にしていた。一緒に勝つんだって言ったくせにって。

そんなことをどれくらい続けたろう。
走らなくても平気になってきて、そしてずっとできずにいたそのスポーツに私はまた没頭し始めた。あなたの分も頑張るねって言いながら。

でも、私もやめちゃったよ。
笑ってる?ごめんね。でもあなたもやめたもん、同じだよね。

なんてこと寝る前に思い出しました。
そーそー、で、きょうは30分くらいだけど朝走りました。まだ暑かったな。
何かしら、動かなきゃ、って思います。
明日は何しよーかな。

おやすみなさい。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?