『告白水平線』② #毎週ショートショートnote
＊海岸にて
海に散歩にきて浜辺を歩いていると 坊がいた。
何やらじっと海を見ている･･･水平線？
「坊！ 一人で何してんだ？」
坊はオレをみてやっぱり海を見た。うん、やっぱり水平線か。
「坊は海が好きか？」
「学校はウソをおしえてるね。」
「どうした？ イジワルでもされたか？」
「地球がまるいって、、ウソじゃん！」
（あぁ、そうきたか。 子供なら誰もが疑問に思う。）
「すいへいせん･･･は、たいらじゃん！！」
「うむ。平に見えるのが普通だ。正しい！」
「どこまでもたいらなら･･･まるくないじゃん！！」
「うん。まるくないかもな？ 坊の言うとおりだ！」
「学校は･･･ウソつきだ！」
「うん。･･･これ食うか？」
坊にミント菓子を2粒渡す。坊は口に頬り込む。
「口の中が･･･海だ？！」
「水平線はあったか？」
「･･･みえない」
オレは坊を置いてその場を離れた。
「地球は まるくなんかない！！」
坊が叫んでる･･･うん。正しい。
オレが地球人のフリしてるくらいに
みんなウソつきだ。
【了】
（410字）
＊この物語はフィクションであり、実在の人物・出来事・場所
名称・事件等とは一切の関係がありません。
＊こちらに参加させていただいてます。
今回のお題は 『告白水平線』
裏お題が・・・『チクタク水兵さん』でした。
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