【壁に少々らっきょう】②(裏お題) #毎週ショートショートnote
*戦闘の果てに
毎日のように襲撃を重ねる外敵の撃退を依頼された。
外敵は、着陸した異星の船から放たれた獰猛な異獣らしい。
襲撃を受けているのは、とある新築の農家だという。
家人には避難してもらい、私は準備を整えた。
まだ乾ききっていない新築の壁は家人拘りの《土壁》だった。
家人の許可を受けて、壁の一部に銃眼の穴を開けさせてもらった。
私の武器は《サブマシンガン》と《連射式ガトリックガン》である。
激しい戦闘になることが予想された。
奴らが来た!!
ダダダダ!! ダッダッダッ・・・!!!
獰猛な異獣軍団に向けて銃を連射!!!
激しい戦いとなったが、ついに撃退することができた。
帰宅した家人も安心したようだった。
仕事を終えた私は家人から報酬を受け取り 去るのみ。
唐突だが、連射した銃の振動の影響で私の舌は痺れていた。
発声にやや難があるかもしれないことを家人に告げた。
「銃の排莢口から飛び出した《らっきょう》で、新築の壁に少々
傷を付けてしまった。申し訳らい!」
【完】
(410字)
*このお話はフィクションであり、実在する全ての出来事とは
一切の関係がありません!!
*こちらに参加させていただいてます。
今回のお題は 『スベり高等学校』
裏お題が・・・『壁に少々らっきょう』でした。
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