見たことがないスポーツ:【飢餓レース】#毎週ショートショートnote
お題【見たことがないスポーツ】・・・☆ 締め切り・2024.8.2夜まで。
*参加させていただきます。😊
*栄光に幸あれ☆
古代ローバにおける闘技場では様々な競技が娯楽として愉しまれていた。
剣闘士と呼ばれるもの同士が命を懸けて戦う競技。野獣と闘う競技。
チームによる戦争競技など様々な闘いが観客の眼を楽しませた。
同時に、ギャンブル競技としても庶民の娯楽となっていた。
庶民が楽しめる闘技場とは別に、ローバの王族や貴族だけの鑑賞が許される闘技場もあった。その中には、決着までに長い日数を要することから
より愉しめる競技として【飢餓レース】があった。
水も食料も与えられずに命の継続を競う・・・
その様子を見て愉しむのである。
主に犯罪者が出場し、日時が過ぎて最後まで生き残った者には
褒誉として器一杯の【水】が与えられ
【飢餓王】の称号が与えられたのであった。
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
栄華を誇った【ローバ帝国】であったが、隣国との戦争でその命運が尽き、捕虜となったローバ法王や王、貴族たちは彼らの娯楽の場であった闘技場に
最後の命を競う飢餓闘士として皮肉にも選定され、闘うこととなった。
☆☆☆☆☆
灼熱の闘技場で最後に生き残っていたのは
かつての、誇り高きローバの王であった。
彼が最期の命の輝きに流した涙の一滴は
自らへの褒誉を模して口元に流れた・・・☆
【了】
(540字)
(*このお話はフィクションであり、
いかなる歴史的事実とも関りがありません。)
*ローバは一日にして成らず。(決して老婆にあらず・・・!)
ローバ帝国に栄光あれ!
失礼しました☆ ⚔ o( 〃・ ・〃 )/~~✨