『 パフェフンフン33秒 』①（裏お題） #毎週ショートショートnote
＊イカす男！
どことは言えない地域柄、前時代の【男尊女子】の雰囲気の中でオレは育った。当然ながら《男は男らしく》の見栄を持って《カッコいい》体裁を保つことが必然であった。なので･･･
地元の喫茶店に入って注文するのはコーヒーである。当然【ブラック】で飲むのだがそれを隠れ蓑にしつつ、オマケのようにさらに注文するのは大好物の『パフェ』であった。大嫌いな【ブラック】も、ささやかな試練に過ぎない。
本当は死ぬほど大好きな『パフェ』なので、味わいながらゆっくりと食べたいのだが、男のカッコよさをアピールする為にはそうもいかない。
《ついでに食べた感》を主張する短い時間で決める･･･！！
幾度かの早食い挑戦の結果、『33秒』での完食が可能となった。そして
その感覚を体に沁み込ませるように必死で覚えた。
《 パフェフンフン パフェフンフン フンフンフン････ 》
･･･体でリズムをゆっくりと刻みながら33秒で食べ切る！！
それがオレの、男としての生き様だ！！！
【完】
（410字）
＊このお話はフィクションであり、実在の人物、施設、出来事等とは
一切の関係がございません。
＊こちらに参加させていただいてます。
今回のお題は 『カフェ4分33秒』
裏お題が・・・『パフェフンフン33秒』でした。