
【洞窟の奥はお子様ランチ】② 冒険小説風 #毎週ショートショートnote
「俺の男としての夢が何だかわかるか?」
「知る筈がないだろう! 何が言いたい?」
「俺は育ちが貧乏で・・・
《お子様ランチ》を食べたことがない。
機会を逸したままで人生を終えたくはない。」
「・・・おぅ、そうか。 だったら今からでも食えば?」
「ダメだ! 貧乏だった子供の頃に食べてこそ意味がある!」
「・・・だったら、子供の頃にタイムリープでもするんだな。」
「それが・・・可能なのか?」
「お前の最期の望みだ。一瞬なら叶えてやれんでもないが・・・
洞窟を進むと・・・時間が遡り、お前は子供になる。
その先に《お子様ランチ》も用意してやろう。それでいいか?」
「十分だ。俺の最期の夢と冒険・・・感謝する!」
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
俺はワクワクしながら洞窟を進んだ。
自分の体と感性が次第に子供の頃に還るのを感じる・・・
灯りが見えた?!
あの先に《お子様ランチ》があるのか?!
俺は死神に感謝しながら
最期の夢に向かって歩を速めた・・・!!
お子様ランチ☆
【完】
(410字)
*こちらに参加させていただきます。
【洞窟の奥はお子様ランチ】のお題で【冒険小説風】☆