『スナイパーの意外な使い方』② #毎週ショートショートnote
*ゴルゴのように・・・
「ゴルゴの背後に立った者はその理由に関わらず
いきなり死を迎えるって風物詩を知ってるかい?」
「なんか有名な話だよな。殺し屋の鑑みたいな話だけど
いっそメガネの隅とかに《 バックミラー 》とか仕込めば?と思うね。」
「俺なら後ろに気配を感じる前に《 後ろ向き 》になって備える!」
「さすが《 パー 》の意見だ。
・・・そんな顔で見られちゃ・・・容易に近付けないだろうね。」
「確かに俺の顔は・・・って! 俺の名前は パーじゃねぇ!!」
「えっ?そうなの? みんなそう呼んでるべさ?」
「砂居 喇叭(すない らっぱ)。 それが俺の立派な名前だ。
《 ぱ 》にしたって最後の一字の読みに過ぎないし、、
第一、《 パー 》じゃねぇ!!」
「喇叭とはまた、昭和初期の漫才師のような名前だね?!
やはり、その顔を見て思いついたのかね? ご両親。」
「知らんけど、時々には略して『スナイパー』と呼ばれる分には
悪い気はしない。」
「スナイパーに・・・そんな使い方があったとは意外だった・・・!」
【お粗末】
(410字)
*この物語はフィクションであり、実在の人物・出来事・場所
名称・事件等とは一切の関係がありません。
〇たらはかに様の企画に参加させていただきました。
今回のお題は「スナイパーの意外な使い方 」。
裏お題が「スライダーの偉大な滑り方」でした。