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【月夜の寝ぐせ】(武器屋の餌付け)#毎週ショートショートnote
お題は【月夜の寝ぐせ】。裏お題は【武器屋の餌付け】。
2025.2.1夜までにだいたい410字くらい・・・
*裏お題もおまけで参加させていただきます。<(_ _)>~🍀
*とある月夜に
俺の寝場所はビルの最上階で目線の先には大きな天窓があって
その日の眠りに就くまでに俺が見る物理的な最後の景色だ。
雲なんて邪魔が入らない夜に降る満天の星空は綺麗すぎて
訳もなく良心の呵責を感じることもあるが
これでもかってくらいの自己主張を俺に向けて
「月夜の晩ばかりじゃねえぞ」っていう脅し文句を
月齢に応じて俺に向けて偉ぶる《月》の存在感も・・・
無視はできない。
想えば俺が生まれてから・・・ずつと見てやがる。
毎月毎月、月羅列のカレンダー年月を続けながら
そんなにも俺が好きなのか?って、つい思いたくなるぜ。
とはいえ、俺の仕事は闇世界の【武器屋】だから
あんたの《月灯り》が適度に心地いいのには感謝だ。
客として餌付けしていた闇組織からの注文も決まったし
明日からは忙しくなる・・・
そろそろ眠くなってきた。
・・・眠っている間に少しでも
幸せ気分になるような
夢でも 見させてくれ・・・
前頭部から後頭部・・・
うなじ にまで優雅に流れる
俺の自慢の
《モヒカン》の一部がいつも
やや乱れているのは
【月夜の寝ぐせ】だということは
内緒に・・・して・・・・・
zzz …
【了】
*このお話はフィクションです。
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