『星が優しくて』月めくり #シロクマ文芸部
＊とある高齢ホームレスの独白
月めくりのように
時が過ぎるのを感じる実感は
もう･･･
ずいぶん前になった気がする。
大きなお世話の高齢者を
世間的に言い渡されてからも日が経つが･･･
日めくりのように
未来がいつも明日にあった日はさらに遠い。
年めくりを実感するにはまだ未熟な気もするが
だからといって誰かや 何かから
どうこう言われる筋合いもない。
自分なりに価値を重んじる日を糧に
たまたま今日を生きて
幸運な明日を待つことしかできないにせよ
幸せ･･･を胸に抱える権利は固辞したい。
興味さえない老人だと？
大きなお世話だ。
老人が若者に劣る価値に洗脳された
今時間優位の輩どもに同情されたくはない。
同じ世界を
たぶん見てはいないと思うが
いつか
過ぎた時間を共に生きた気分で
別の世界の同胞目線で
仲良くしようぜ！
あばよっ！！
【了】
（329字）
＊＊このお話はフィクションであり、実在の人物、施設、
出来事等とは一切の関係がありません。
＊昨日、自分より4歳も年下の迷子のお知らせが
市役所の広報車から流れていました。
迷子の彼に幸あれ！！😅
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