【デンジャー縞ほっけ部】#毎週ショートショートnote
お題は【ジンジャークッキーイブ】。裏お題は【デンジャー縞ほっけ部】。
2024.12.28夜までにだいたい410字くらい･･･
＊裏お題で参加させていただきます。😊
＊《真ほっけ》の真骨頂
（ドキュメント風）
「へえ、兄さんたち･･･《ほっけ》が好きなのかい？」
「そうです。あちこち食べ歩いてるんですよ。
最上のほっけを求めて！」
「そうそう。名付けて･･･【デンジャー縞ほっけ部】です！」
「デンジャーはいいが、《縞ほっけ》にゃ、納得いかねぇなあ！
《縞ほっけ》は 脂のりはいいが大概は輸入モンだからよぉ･･･
ほっけなら《真ほっけ》を勧めるがなぁ･･･！」
「《真ほっけ》ですか。どこが違うんです？」
「はは、模様が《まだら》ってのも違うが、脂も違う。
上品な感じがするな。それに兄さんたちは
開いて干した《開きほっけ》しか知らんだろう？」
「普通そうですよね？ ほっけの刺身なんか聞いたことないです。」
「だよな？ もっとも･･･勧めてぇのは刺身じゃねぇ！
新鮮な《ほっけ》を焼いたやつだ。皮を開いてよ･･･
湯気の立つ、ビックリするくらいの白い身にに醤油をかけて
身をつまむんだがよ、こいつが大変なんだ。何故って、
箸でも掴めねえくれいに柔らかくて･･･ホロホロの身なのよ！
知らんだろ？！」
「･･･ええ？ 箸でつかめないくらいなんすか？」
「おうよ。兄さんたち《デンジャー》を名乗ってるなら
それくらいは経験しておけよ！」
「ど･･･どこに行けば、体験できますか？」
「そうだなぁ･･･」
厳寒の北海道の居酒屋で偶々出会った地元の男の話に耳を傾ける
【デンジャー縞ほっけ部】の一行なのでした。
【了】
＊このお話はフィクションです。😊