『 鬼族 』【ツノがある東館】② 一行目で惹きつける#毎週ショートショートnote
「これより【角去勢】を実施する!!」
《鬼族》の生徒たちの前で号令が響いた。
生徒たちの誰もが恐怖と、それにも勝る悔しさで泣いていた。
《絶滅危惧種》として【東館】に集められた《鬼族》が
《人族》に受け入れられる唯一の条件として新たに法制化された
【角去勢】から逃れる術はなかった。
見守る鬼族の校長と教師たちの【鬼】の血が騒いだ。
《角去勢処理班》の持つ小型のレーザー・チェンソーが唸りを上げて
生徒たちの角に向かったと同時に校長と教師たちが処理班に突撃☆
人族の能力を遥かに超える彼らは多数のレーザー銃に撃たれながら
自らの命と引き換えに処理班を殲滅。
《鬼族》の生徒たちは【角】と共に守られたのだった。
【ツノがある東館】と揶揄された建物は
鬼神の炎を巻き上げて夜空を赤く染めた。
その日を堺に《鬼族》の子供たちの姿が消えた。
☆☆☆☆☆☆
【鬼ヶ島】に逃げたという噂が流れたが
人族にその場所を知る術はなかった。
《鬼族》子たちの 未来に幸あれ!!!
(410字)
【鬼】
*こちらに参加させていただきました。
お題は【ツノがある東館】でした。
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