『壁持ち強襲女』② #毎週ショートショートnote(裏お題)
そりゃぁ、親友のS美だから
幼馴染みのY男くんの紹介を頼まれたら
断れないよ。
友達でいいって言うけど、最初っから
そんなことは信用してない!
やっぱり二人の様子が
怪しくなってきて・・・
S美が言うには Y男くんに
もう、告白されそうなんだって?!
やっぱりショックだった。
だって、私はY男くんのこと
ずっと好きだったんだよ?
Y男くんも、それでいいの・・・?
その日の放課後。
校舎裏の塀の前にS美がいて
その前にY男くんが立っていた。
( ・・・えっ? 《 壁ドン 》する気?! )
私は、そのあとの
自分の行動を覚えていない。
気付いたときに私はS美の前で
S美の《壁》になっていて・・・
Y男くんに
優しく《ドン!》されて?!
魔法のようなY男くんの言葉を
耳にした・・・
「僕が好きなのは《私》だから!!」
「作戦成功!!!」
そう言って、S美は
後ろから私の背中を
Y男くんに押し付けると
「親友に感謝してね!!」
と、まぶしい笑顔とともに走り去った・・・・・
許さないからっ!!
【青春】
(410字)
*この物語はフィクションであり、実在の人物・出来事・場所
名称・事件等とは一切の関係がありません。
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今回のお題は 『金持ち教習所 』
裏お題が・・・『壁持ち強襲女』でした。