【呪いの臭み】② #毎週ショートショートnote
*休日のデート中に失礼します
(『ボクでございます』番外編)
「・・・なんです? 私に何か用でも?」
「失礼いたします。
市役所の市民課に務めております。ボクでございます。
今日は休日でして同僚の彼女とデート中なのでございますが
彼女が・・・たった今、貴方とすれ違う際に感じたことを、ボクに
伝えてくれたのですが・・・
このままやり過ごすのもどうかと思いまして
一言だけでも貴方にお伝えしたいと、こうしてお声がけさせて
いただいた次第でございます。」
「・・・一言にしてはやけに長い説明でしたが、で・・・何を?」
「ボクと同じ市民課に務める彼女が申しておりました。
貴方が多くの女性に呪われている・・・と。
しかもそのせいで・・・臭い!!・・・と。」
「・・・・?!
な、何を言い始めるかと思えば、ずいぶん失礼な方ですね!!
市役所の市民課ですと? どこの市ですかっ?!!」
「本日は非番ですので私人の用向きでございます。
ただ一言だけご注意申し上げたかっただけでございます。では。」
「えっ? あ・・・・?!?!」
【了】
(410字)
*このお話はフィクションであり、実在の人物、施設、出来事等とは
一切の関係がございません。
*こちらに参加させていただいてます。
今回のお題は 『呪いの臭み』
裏お題が・・・『チョロいの、くさび』でした。