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些細で、小さなこと #冒頭3行選手権


目に止まったカップの配置がちゃうど良くみえた、シャッターを切りたかったのにカメラが手元にない。箸でつまんでみたらただちに消えた



帰りの車の中、サイドミラーについた雨粒がヘッドライトと外灯で色を変える。いくつものそれは示し合わせたか、無機質か。偶然。



下書き保存のマークはずっとこっちを見てる。忘れないでと言われているような。でも、たまには忘れさせてほしい。どうせなら上書きも。



掛け布団と毛布の間にある携帯電話が突然鳴ることはない。皆一人の時間を楽しんでる。もしくは、大事な誰かと過ごしていればいいのに



蟹が食べたい。できるれば大きいやつ。一人より何人かで。美味しいねって言いながら。とびきりの上海ガニがいい。小籠包でもいいかも。



カラスの声は終わりを想像させる。夕暮れどきがよく似合う。タバコの匂いとダルさと、甘さが溶け合うような。踏切は下りる。声をあげて



空に浮かぶ光。鉄の塊が命を運ぶ。無事は約束できない。一か八か。誰かを信じて飛び上がる。僕らに翼はない。あるのは羽か、知恵。



時間がないといえば、嘘になる。ないことはない。むしろある。ずっとある。どこまでを有るといい、無いというのか。それは自由。



声は低いほうが好き。なぜ。知らない。安心するんだ。きっとそれ以上さがらないし、あがる楽しみがあるから。



女性の髪は長い方がいい。サラサラのマッド。ツヤと色は見た目じゃなくて仕草で知りたい。エロじゃない、ほんとの美しさ。



気分はサカナ。流れにのって泳ぐ。たい焼きも悪くない。白でも黒でも丸くても。バツはない。でもやっぱりパンもいい。



充電器は必須。いつでも僕らは無くすから。速さが命で、お金だからだ。ふーん。そっか。つまんない。結局のところ何が一番大事なの。



探せば見つかるものでもない。それは知ってる。なのに、探してしまうのはなんでだろう。心に風がふくからかもしれない。



月と雨は仲が悪いと思われている。けれど、僕らの目が届かないところでは、意外とうまくやれてるのかもしれない。ずっとずっと前から。





まさに冒頭3行というか、詩のような形で下書きにためてあったのを思い出したので参加しちゃえってなりました。(沢山あってすみません)

ここ数ヶ月この書きかけの子達が日の目を見るのはいつになるかなー、とおもいながらふと子供のイビキを横になって聞いてたら「あるやん」って思い出しました。

野やぎさんのこの企画なんて優しいんだろう、良い循環が生まれる予感しかしない、いやすでに、かな。

素晴らしい企画をありがとうございます😊


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さとう じゅんいち
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