詰将棋の楽しみ方
詰将棋にはどんな楽しみ方があるのでしょう…。
解いて楽しむ
アンケートを採ってみれば、解いて楽しむ人が圧倒的多数派でしょう。
ときどき棋力向上のためと苦しんで解いている人がいますが、その苦しみも楽しみのうちでありますように……。
筆者は棋力が低いので、解けないことも度々あります。いえ、正直に言って解けないことの方が多いです。そういうときは。。。。
鑑賞して楽しむ
いい詰将棋は解答を並べているだけで楽しいものです。筆者は高校生のときに図書館で「詰むや詰まざるや」に出会いました。何度も何度も並べたものです。
詰将棋パラダイスは3ヶ月後に正解がわかります。「いったいどうやったら詰むのだろう」「作者がいいたかったことはなんだろう」
時間があれば、盤に並べて、鑑賞したいものです。
創って楽しむ
踊る阿呆に観る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損損。
出来た作品に価値があるかどうかはともかく,自分の脳髄から生まれ出た作品は我が子のようにかわいいものです。創作ノートをひとつひとつ埋めていく悦びを味わいましょう。
将棋もある程度上達してきて、はじめて強い人の強さが見えてきます。詰将棋も同じことがいえますが、もうひとつ、解く立場だけでなく創る側にくることによってはじめて見えてくるものもあるのです。創ることによって、はじめてわかってくるものがあるはずです。
そして、まぐれで傑作が出来てしまうこともあるかもしれません。(かくいう筆者も、ひたすら創っていたらまぐれで看寿賞をもらったことがあるんです)
人に見せて楽しむ
作品ができたら,だれかに見せたくなるものです。
友人に見せたり、専門誌に投稿したり、ネットで発表したり……さまざまな方法があります。
ただ人は,誉めてもらいたくて見せるのであって,けなされたくて見せるわけではありません。
あたりまえのことですが、ちょっと詰将棋にはまると忘れがちになるので自戒を込めて書いておきます。
勿論「なんでもかんでも誉めても成長は期待できない」という気持ちは分かるんですけどね。けなされてばっかりで、ヤんなってやめちゃったら、それこそ成長なんてありえないですから。(いやだから自戒を込めて……ね)
集めて楽しむ
美術品や牛乳のふたや石ころを集めて喜ぶ人がいます。
詰将棋も気に入った作品を収集して眺めることは実に楽しいものです。
あまり有名でないのにすばらしい作品を見つけたときなど,ひとりでニヤニヤしてしまいます。
その他の楽しみ方
人の作品の余詰を見つけて楽しむ
発表前だったら,感謝されるすばらしい楽しみ方です。 発表後だったら,まぁ感謝されるけど, 自分の作品が載ったページが破かれてそこにぐちゃぐちゃって余詰順が 書かれていて,「こんな余詰もわからんのかアホ」と 切手の貼られていない手紙で送られてきたときは腹がたった。
研究して論文を書いて楽しむ
村山隆治氏,川崎弘氏などの研究論文は創作を志す人のみでなく, 鑑賞する手引きとしても重要な文献です。湯村光造氏の「歩詰手筋総まくり」, 護堂浩之氏の「新・馬子唄集」「木挽唄集」 「木遣唄集」など, みなたいへんな労作です。 これも,皆に喜ばれる楽しみ方でしょう(楽しんでいない?)
筆者も論文というほどではありませんが、ブログで「詰将棋入門」、「詰棋書紹介」を書き綴っています。よかったら読んでください。
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