お芝居を観に行く いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』②
安倍晴明のイメージ、
妖艶で、飄々としていて、抜け目ない、
あのイメージは、どこから来たのだろう。
いつからそのイメージだったのだろう。
とても興味深い。
知っている人がいたら教えてほしい。
私がそのようなイメージを持ったのは、
夢枕獏さんの小説である。
このシリーズが好きで、全話読んでいる。
野村萬斎さん主演で映画化され、
また、羽生結弦選手が舞われ、
完全にイメージが出来上がっている。
中村倫也さん…確かに、安倍晴明!
ぜひ観てみたいと思った。
コロナ禍で『ケンジトシ』(宮沢賢治と妹の物語)の上演が延期されたから、
中村さんにとっても久しぶりの舞台である。
この人の『ライチ⭐︎光クラブ』をDVDで観てから、
ぜひ舞台を生で観てみたいと思っていた。
中村倫也さんご自身は、役を与えられた心境を以下のように語っている。
実に飄々としたお答えで、「そういうものを手渡したいって思わせる何か」を手渡す側の人々にぜひその心中を聞きたくなる。
作家 中島かずきさん
『流れ姉妹〜』は2009年の上演で、
私はその頃ひたすら仕事に邁進していて
残念ながら見逃しているが、
作:千葉雅子さん、演出:河原雅彦さん。
ご共演者も、主演が高橋和也さんで、木野花さん、村岡希美さん、小林顕作さん…
…「食えない感じ」だらけである。
楽しそう。
演出 いのうえひでのりさん
いのうえさんも『流れ姉妹〜』で中村倫也さんの存在を認識したそうだ。
おふたりのインタビューを読むと、
見た目と中身のギャップであったり、
何を考えているのか分からない雰囲気だろうか。
中村倫也さんの安倍晴明、
ハマり役だったと思う。
▽残酷歌劇『ライチ⭐︎光クラブ』2015年
ダンス振り付けは東京ゲゲゲイのMIKEYさん
演出は河原雅彦さん
脚本は劇団鹿殺しの丸尾丸一郎さん
すごいメンバーですね!
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