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「風来」を聴いて思うこと。

ずっと、「風来」について書きたいと思っていた。
『Case』を聴いた時から!(2021.9.1発売)
…私はフラゲしましたが、
いろいろあって聴けず、聴いたのは少しあと。

でも、この曲の一部を聴いたのはもっと前で、
NHK「きん5時」が始まった日。
ニュース番組のテーマ曲を聴くというのは、
別に珍しいことではないけれど、
そして私はいろんなニュース番組のテーマ曲を
楽しみにしている人間だけど、
Creepy Nutsもかぁ〜(^ ^)と嬉しかったため、
わくわくしながら番組を待った。
初日は、番組内でCreepy Nutsについてのご説明もあり嬉しかった。

「風来」はとてもいい曲だと思う。

まず、歌詞が美しい。

たとえば

ベタついたそのしがらみ火にくべて
足元を照らして

などと歌われると。
私などは泣いてしまう。

しがらみを気にせず、
自分のことを見つめれば、
しがらみを捨てたことで燃え上がった明かりで
足元が照らされる。

明日はgood day
もしくはbad day
どっちが待ってたって上出来
さよならweekday
待ってなweekend
昨日のミステイクも帳消し
誰かのbirthday
もしくはlast day
そんな今日を今どう生きる?
同じ夕日同じ月違う土を踏みしめて

ここもとても好きだ。
どんな明日が来るとしても、
今日をしっかり生きたらいいんだと言っているように思う。
それぞれの人生を。

アナウンサー武田真一さんは、

「一人ひとりがそのままの心で誰かとつながり、尊重される社会になってほしいという願いが込められていて、胸に迫ります。」

と、Twitterでコメントされていた。

この曲に対する深いご理解で、
武田さんのコメントもまた胸に迫った。

誰かの生まれる日は、
誰かのいなくなる日でもある。

命が生まれる日、そしてなくなる日でもあり、
生きるための場所で誰かが新しいことを始めた日、
誰かがバックれた日でもある。

今どう生きる?

重い問いだけれど、優しく問いかけてくれる。
声が優しいからかな。
トラックが落ち着くからかな。たそがれ時の夕景が見える音だ。

戦いの中、羽を休めても良いし、
それに、バックれても良い。

Rさんはこの歌詞に、最初は手応えがなかったようだ。

松永「できた時に『大丈夫だと思います?』みたいなこと言ってた」
R-指定「あ、そうそう。なんか、あまりにフワッとしたことを書き過ぎたな、みたいな気がしたんすよね。今までむちゃくちゃ具体的に自分のことを書いてきたから」
▶︎プラス、エグみね。
R-指定「そうなんですよ。でもこれはもうちょっとサラッと、『まあまあ、しんどかったら』みたいな感じの曲ではあるから」
松永「でも、俺はこれめちゃくちゃ骨太だと思ったけどね。……略……」
(Creepy Nutsが表紙の「MUSICA」2021.9)


それもあってか、この曲前のMCでは、
まだどう話すのか定まっていないようだけれど。

14日は、Huluストアでツアーファイナルライブが生配信される。
どんなことを言ってくれるのかな。
楽しみにしている。

↑横アリへの想いも、少し読めます。

※横アリ、「風来」前のMCはありませんでしたね。松永さんの、この日のために作ってこられたDJルーティンでした。
「CLUB CreepyNuts」、神奈川公演btsには、明け方まで作曲し、リハーサルに大幅な遅刻をして練習してきた松永さんの様子が残されています。
お忙しい中でも、音楽表現にチャレンジし続ける松永さんの男気に感激しました。
また、やはり「風来」はCreepyNutsのこれまでの中でも少し異質で繋ぎが難しい曲なのだろうと思いました。
これから2人が創り出す音楽の中では、どんな位置付けになる曲なんでしょうね。
また、ライブで聴きたいです。

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