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めんちょうてんへん?

息子の分散登校も2週目に入った。授業も始まっているけど、前年度の未履修の消化と並行しているので、2学年分の教科書やノートを持っていっている。でも、ほとんどノートは使わず。宿題もあらかじめプリントで知らされているので、今日の宿題は? なんだっけ…。の会話はなし。

いま算数が楽しいらしい。呪文のように「へん、めんちょうてんへん、めんちょうてん」と言いながら机に向かっていたので、何かと聞くと、なんてことない、面・頂点・辺だった。でも、続けて言うからどこからどこまでか分からず、ひょっとしてクラスメイトの子の名前かも、と思ったりもした。そんなわけないじゃん、と言われたけど、だっていろんな国の子がいるじゃん、と言い返す。

息子が一人で勉強しているときは手も口も出さずに、キリのよさそうなところでそばへ行き、できた?と声をかける。頭をもじゃもじゃしていたので、見せてもらうと直方体と立方体の問題だった。

3㎝、5㎝、7㎝の竹ひごをそれぞれ8本と、丸めた粘土を8こ使って、直方体や立方体を作ろうとしたけれど、立方体は作れませんでした。できなかった理由を考えましょう。

うん…面・頂点・辺って、分かってて言ってたんだよね?それぞれいくつずつあるとか、同じものが何組あってとか…。お菓子の空き箱を使って一緒に数えたよね、表も作って比べたりしたよね…

できるだけゆっくり、途中で息子が閃いたら止まれる早さで話してみる。

なぜなら、立方体を作るには( 同じ )長さの竹ひごが( 12 )本必要だけど(        )から。

最後のところは、頭では分かっているけどうまく言葉にできない様子。唇を尖らせ、鉛筆の先を揺らしている。窓の外に目をやりはじめたのを“お手上げ”と見なし、どう書けばいいかが分からない感じ?と聞く。すると、言うのはできると言うので、じゃあ今回はそのまま書いたらいいんじゃない?答え合わせしたときにちゃんとした書き方を覚えたらいいと思うよとOKサインを出した。頭の中にない言葉は、考えても出てこない。調べた方が身になる(この場合は答え合わせをさせたけど)。

数分後、TVでゲームを始めた息子の許可を取って、さっきのところをのぞくと…( たりなかった ) でした。赤鉛筆で大きく○がつけてある。答えの本には( 8本しかなかった ) とある。母は、ちょっと安心した。

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