陶芸難しや
幼稚園ではほぼ一人で遊んでいました。
運動場に出ると押されてケガをするので、ほとんど本を読んで過ごしていました。
担任のシスターにも嫌がらせを受けていましたが、同じクラスの子どもたちにもいじめを受けていました。
大人がいじめているんだからいいだろうと思うのは至極当然ではないかと思います。
そのリーダー格というか、クラスを仕切っているルミちゃんという子がいました。そのルミちゃんがしつこくいじめをしてきます。
後ほど、私が中学生のときに聞いたことなのですが、ルミちゃんもルミちゃんで両親の不仲で離婚協議中という苦しい気持ちを抱えていて、それを八つ当たりという形でいじめにしていたのではないかと思います。
シスターに怒られる、爪と唇が紫で気持ち悪い、体育に参加しないと特に目立っていたのでいじめの標的になりました。
陶芸の時間というものがあり、私はすごく楽しみにしていました。
祖父の灰皿や祖母の湯飲みを作っていました。
細長く土を伸ばして丸にしたものを積み重ねていくというスタイルで湯飲みを作っていたら、ルミちゃんが私が積み重ねたものを手で潰します。
「何事だ!」と少し驚きましたが、反応しても喜ばせるだけなので一からまた積み重ねていきました。
すると、次々と暮らすの子どもたちが潰しにくるので、そのときは困りました。
シスターに伝えても解決することはないから、みんなが乾燥する板に乗せるときに積み重ねようと思い、そのタイミングを見計らい、積み重ねて乾燥するお部屋に遅れてもっていきました。
「のろい」「いつまでやってるの」と怒られましたが、作品はできたので満足していました。
今だったら言葉で抗議したりなど対抗策もたくさんあるのですが、まだ幼く言葉での表現や逃げる術を考えることが難しかったのですが、よく頑張って完成させたとたくさん小さな自分をほめてあげたいと思います。