ドラマ(特撮):仮面ライダー555
これは小さな星の物語
乾巧と木場勇治の二人を軸に物語は進んでいく
乾巧は粗野でいい加減だが熱い心を持った芯のある人間だ
なりゆきで仮面ライダー555になるが、それでも彼は555として人を守ることを決める
一方の木場勇治はオルフェノク
オルフェノクというのは歴代ライダーでいうところの怪人枠だ
怪人というと悪い奴っていうイメージを持たれるが木場勇治は人間を襲うオルフェノクでありながら優しさと善性をもつ
まるで対称的な二人だが、どこか似ている
「おい知ってるか、夢を持つとなぁ時々すっごく切なくなるが時々すっごく熱くなる。らしいぜ」
「知ってるかな、夢っていうのは呪いと同じなんだ。途中で挫折した者はずっと呪われたまま...らしい」
上のセリフは巧で下のは勇治のだ
正反対のように見えて、どちらも寂しさを感じる
ここで他の登場人物も紹介しよう
園田真理、今作のヒロインだ
物語は彼女が無理やり巧に変身ベルトを託したことによって進む
彼女の紹介はこれくらいでいいだろう
というのもちょっと妹に似てて、しかも見た目だけじゃなくてトゲトゲしさも似てて僕は苦手なんです
次は草加雅人だ
今作一番の押しである
彼も仮面ライダーカイザとしてオルフェノクと戦う戦士だ
普段は爽やかイケメンとして振る舞っているが、中身はとんでもないクズである
「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ」
といって邪魔者を排除したり
「乾巧って奴の仕業なんだ」
といって巧と勇治を戦わせたり
自分よりも5歳も年下の真理(16歳)に対して
「俺の母親になってくれるかもしれない女なんだ」
なんて思ってたりする
もうわかってもらえたと思うが圧倒的にヤバイ奴である
自己中心的で目的のためなら手段を選ばないまさに人間の悪性を体現した存在
だがそれは裏を返すと何よりも自分を貫いたということである
まさに誰よりも人間らしい
そんな彼の最後の戦いはいつまでもネットでネタにされるくらい壮絶である
ちなみにニコニコ大百科に彼の顔が描かれてるのでみて欲しい
http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%8D%89%E5%8A%A0%E9%9B%85%E4%BA%BA
この顔とてもヒーローなんかじゃない
高校生の時の教師が
「最近のは昔の仮面ライダーと違って勧善懲悪の作品っていえない、敵にも理由があってドラマもある」
といっていたがまさにそれを感じ取れる番組である
このように見どころたっぷりの番組で
最終話のハッピーエンドのような雰囲気に見せかけた終わり方
中二心をくすぐる超速が可能なアクセルフォームなどもある
しかし一番注目すべきは何か
それらでも巧でも勇治でもありません
そうです、草加です