旅行では、ナチュラクラシカをおともに
15年以上前、
カメラの勉強をして、カメラの仕事を少し、
ほんの少しだけしていたことがあります。
これは私にとっては黒歴史なのですが。
フィルム、デジタルの一眼レフを首に掛け
海外に旅に出て、景色やモデルさんを
撮ることは、
楽しむよりも被写体を探すことに
必死だった当時、ただ、ひたすらに
シャッターを切っていた。
身体が華奢なこともあり、
カメラ2台を首に掛けることはとっても
負担で、旅行ならもっと手軽に
楽しめるカメラを!と
サブ機として、
ナチュラクラシカを迎え入れたのでした。
ナチュラクラシカ専用のフィルムもあり、
(現在は廃盤になってしまいました)
レトロっぽく撮れるその味わいが好きで
いつもカバンに入れて持ち歩いていた
記憶があります。
それからカメラの仕事からも離れ
カメラブームも過ぎ去り、
何年も家で眠っていた
眠らせていたカメラでした。
もう手放そうかな、と悩んで
中古ショップで価格を調べたところ、
今は、ナチュラクラシカの本体も
生産中止になっていることが判明。
当時購入した価格よりも高い価値が
ついていたことに、喜びました。
なんて現金なひとでしょうね
当時から仲良くしている写真友だちに
ちょうど会う機会があり
カメラを売ろうと思ってる話をすると
「スミレコちゃん!絶対手放しては
だめだよ!もったいないよ!」
とそれはそれは熱く語る友だちの熱意に
、最初は押され気味だったものの、
その後会った友だち2人にも同じように
「撮った方がいいよ!また写真
やればいいじゃない!」と
一旦、手放すことは見送り、
よし!またナチュラクラシカを使おう!
と
押入れの奥から取り出した
湿気が入らないように、無印の
ケースに丁寧に
しまっていたかと思ったら、
ジップロックに入れられ、
カメラレンズの周りは傷だらけ
なんてずさんな管理をしていたのかと
当時の私を戒めたい気持ちに。
昔の私は
全然ものを大切にすることが
できていなかった人間です。
どうか、動いてほしい。
カメラの起動ボタンを押してみても
うんともすんとも言わない。
あぁ、電池が切れているのか
電池を購入して、
もし動かなかったら手放そう
そういう運命だったと思うことにしよう。
なんで、大切にしまっていなかったんだろう
なんでこんなに傷をつけてしまったんだろう
後悔が押し寄せてきて
当時は写真友だちと楽しんで使っていた
ことを想いを馳せると
とても寂しくなってきて
胸がキュっと苦しくなった。
どうかどうか、動きますように
そんな願いを持って、近所のカメラ屋さんへ、CR-2の電池、久しぶりに見た。
ちゃんと取り扱ってくれていて
ありがとうございます!
カメラ屋さんへ感謝の気持ちが沸いてくる。
「カメラがもし動かなかったら、
修理に出してみたら?」
と夫に言われたけれど、
修理って結構高いんだろうなぁ
お金を払ってまで私は
このカメラを使っていきたいのかな
フィルムも高いし
現像も高いし
スマホに転送することもお金かかるし
フィルムの保管や
写真が増えたらまたものが増えちゃうし
と頭の中で言い訳をぐるぐる
誰に何の言い訳なのか
きっとこのカメラが欲しくても
使いたくても今は手に入らないひとも
いるかもしれないのに
何で私はコスパとか
タイパとかそんなことばかり考えて
しまうんだろうなぁって
ちょっと自分に嫌気がさしたりしながら
早速自宅に帰って、電池を入れてみる。
電源を押すと
ウィーン
起動した。
シャッターボタンを押すと
ピーピーピーと赤いランプが点滅し
エラー音が鳴る。
やっぱり壊れてるのか?気持ちが沈む。
そうだよね。やっぱりダメだよね。
壊れちゃったよね。
しばらく悲しみに暮れていた。
が、フィルムを入れたら動くかもしれない。
まだ諦めずに
また近所のカメラ屋さんに行ってみると
コダックのポートラ2290円
フジフィルム1890円
びっくりする位高い!
フィルムの値段が高騰していることは
何となく分かってはいたものの、
あぁ、昔は一本3〜400円位だったなぁと
過去を振り返り、切なくなる。
けれど、過去を振り返っても仕方がない
帰宅して、
フィルムの入れ方すら忘れてしまったので
動画を見ながらフィルムをセット
フィルムをセットせずに
シャッターを押すと
赤く点滅してしまうらしい
なんだぁ、良かったー。
フィルムを入れたらしっかりと巻いてくれた。
今回の旅で、撮り納めになるかもしれない。
今の私にしか
見られない景色、
たくさん残していきたい
そう思わせてくれた
ナチュラクラシカ
これから大切に
使っていくからね
そう心でささやき、
大切にしているポーチの中におさめた。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました ◡̈
今日も良い日でありますように ◡̈
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