仲間が尊い。それも、結局は自分次第。
こんにちは。カゼグミの鈴木です。このnoteを書く時間が来たと思うと1週間があっという間に過ぎ去っている体感があります・・。何かをしているはずなのに、いつの間にか時が過ぎている感覚です。秋が無くなりつつあるいま、師走も前倒しで来ている感じです。いい風呂の日。お風呂入りたい。
近況雑談を2つほど。クリニックに行けてようやく咳がとまってきました。そして、もうひとつは本日凡ミスをやらかしてしまい反省しまくっています。忙しい時ほど確認確認、ゆびさし確認。信じるな自分の思い込み。
さて、本日は、巷で有名な「誰とするか」についてです。何をするかが一番大事なのですが、その成果を出すためには一緒に行う人との相性や出会いがとても重要。なんてことない取り組みも、一緒にやる人で成果が何倍も違うわけです。もちろん、「何をするか」×「誰とするか」なので、どちらに比重を置くかはプロジェクト実行者によるわけですが、自分だけでは大抵のものごとはうまくいかないのが常なのでやはり、一緒にやる人はとても大事だなと思います。
はじめて社員を採用した。やっと。
これまで業務委託のみなさまと事業を展開していました。カゼグミは何人の組織ですか?と言われることが多いんですが、実質一人会社でやってきて、その都度プロジェクトメンバーで構成しています。基本的には業務委託パートナーも仲間なんですが、会社の人間として動いていたかというとほんと業務でのお願いがメインだったと思います。みなさん素晴らしい人格で大変お世話になっておりました。
とはいえ、2024年に変化をしないといけない要因が生まれました。それは、我が家に初めて子供が産まれたこと。横浜〜水戸の2拠点の働き方がどうなるか見えなかったですし、今後の事業の展開を考えても、一人でやるにはちょっと物理的リスクが大きすぎたわけです。2023年からそれを意識して、2024年になって、タイミングなど諸々があって、戸板さんを社員としてUターン採用することを決めました。僕にとっても大きな決断でしたし、戸板さんにもとっても大きな決断です。小さい会社なので、2つの人生の転換期でもあります。そして、中本さんの加入(業務委託)。デザイナーの田中さんは毎年のお付き合いでほぼカゼグミなので勝手を知る仲です。業務委託でも事業としては回せるのですが、やはり会社の成長と「体制の安定」といった意味では社員となってくれる人を探していました。
社員が増えると何がよいのでしょう?
カゼグミの場合ですが、まず一つは、鈴木一人でやっていたカゼグミが、実質的に「組」になったことです。それまでは「ただのカゼです。」と冗談めいて話したことも多数あるくらい、孤独な戦いをしていました。誰かに頼ればいいというアドバイスも当時の僕はピンとこなくて、一緒に動く人のイメージをどこかで描いていたのかもしれません。この複数形のカゼグミになったことで、なんか急に会社っぽい感じがでてきました。もちろん業務委託のみなさんと動いている時も会社感はあったのですが、社員でいつも一緒に動く人がいるだけで、すごく会社っぽいんです。僕と戸板さんだけなのに妙に会社っぽくなったなと実感しています。おそらく社長と社員という構図が認識された/鈴木が意識するようになった、ことが大きいかもしれません。この会社感が生まれたことで、いろいろ会社として整備しなくてはいけない!という意識が芽生えたことがとても重要だなと思います。働く場所、待遇、サービス、WEB、研修のあり方などなど、自分一人ではあまり考えていなかったことが、急に輪郭を持つようになってきたわけです。
2つ目は、僕が作業をしている間にも、他の連絡や資料が形になっていくわけです。当たり前といえば当たり前ですが、業務委託のみなさんにお願いしていた進め方とは違う安心感がやっぱりあるなと思います。業務委託のみなさんを信じていないわけではないですよ(笑)。おそらく、カゼグミのジャッジの仕方や、物事を作っていくプロセスを圧倒的に共有しているので、進んでいるという実感がとてもあるわけです。おそらく、仕事の仕方や考え方を通じて、カルチャーみたいなものを一緒に創っている雰囲気があるんだと思います。何がそうしているのかはまだわからないですが、今までなかった感覚なわけです。
3つ目は、僕だとできなかったことがいきなりできるようになる、です。2つ目の仕事が進むとはちょっと違くて、鈴木のアプローチでは届かなかったアイデアや、ターゲットに到達できる感じです。これは戸板さんと年齢も離れていて性別も違うので、鈴木が伝える言葉より戸板さんが発信したほうが届くゾーンがあるわけです。彼女からしたらなんてことはないのかもしれないですが、おじさんではもう届かない領域がやっぱりあるなと実感しています。人の広がりもそうですが、年齢・性別が異なるからこそ、カゼグミの考え方や付き合う人に幅がでてきた、とこの半年で感じています。もちろん戸板さんも同じように思っているかもしれません(そうであってほしい)
社員が増えることでもっと利益とか事業展開とかそんなメリットももちろんあると思いますが、そんなことより上記の3つが今の僕にとってとても大事な要素なわけです。
もちろん、中本さん、田中さんのベテランパートナーがいるから成り立つわけですし、今かわかる業務パートナーがとても尊いなと実感しています。
税金、給与、固定費・・と支払うものはもちろんありますが、それ以上の対価を得ていると思っています。そういった意味でも感謝しかないなと思います。
お金があるから大きなことができる
そう、社員を雇うということは事業を安定させ、利益も確保しないといけません。カゼグミはボランティア団体でもないので、民間企業として価値を提供し、会社としての成長をして稼いでいかなければいけません。予算の中で動いたり、予算がなくても動くことももちろんありますが、お金があるからこそ、いろいろ行動にも幅を生み出すことができます。もう一つの会社の合作株式会社の役員でも、地域に関わる仕事をする際に、お金をしっかり稼ぐことでの価値の話をしています。社会にいいことだから・・を盾にして持続可能ではない形に加担してしまわないように、どうやったら誰も悲しまないプロジェクトにできるか、最低限の費用を捻出できるかを考えています。カゼグミはいまほとんどが自治体との事業が多いため、予算の中で動くことが多いです。しかし、事業の売上割合も変えていく必要があると感じています。民間との仕事を増やしたり、独自のサービスをつくり、地域資源を生かしてしっかり稼いでいきたいわけです。稼いだものを地域に再投資して、働きたい人を増やす。ここにチャレンジしたいと思っています。地域にインパクトを出すような、新しいお金の流れを生むようなことをしてみたいと最近ようやく思うようになりました(遅い)。
これまでは鈴木が実現したい仕事の仕方をつくってきたわけですが、鈴木以外の人でもできるようにしていく必要があると考えています。そうしなければ、地域に面白い人材が集まらないからです。そうなるとカゼグミの考え方や提供するサービスをある程度、人が変わってもやれる仕組みにする必要がでてきます。マニュアルやロジックは用意できるかもしれませんが、やはり、それができるか、楽しめるかというカルチャーみたいなところは、文字を読み込むだけではできないなと思います。そこに今回の、誰と働くか、一緒にやるかが結局鍵となるわけです。
めちゃめちゃ高度なテクニックを要する高性能エンジンを積んだF1カーも、運転できる人がいなければ、その性能も活かすことができません。もちろんF1をメンテナンスする技術も必要です。同じように、カゼグミの場合でも、ただ素晴らしいアイデアを考えるだけではダメで、どう実現できるのか、一緒にそのアイデアを前に進める・形にできる人を探したり育成していく必要があります。できる人がすぐに見つかったら最高ですがそんなラッキーはほとんどないと思っています。戸板さんも学生時代にインターンをした経験があるから、カゼグミに自然合流できたといってもいいかもしれません。この人いいなと思うセンサーを貼りつつ、カゼグミの仕事を一緒にしたら、僕以上によくなるかを常に考えて、人と出会うようにしています。相手に期待しすぎないというのは鉄則ですし、声を掛ける自分が何をしたいのかが明確になっていないと意味がありません。
最初のほうに綴った「何をするか」×「誰とするか」の何をするの掛け算の元がパキッと輪郭があるからこそ、一緒にやる人がおもしろそう!と加速のギアを一緒に上げてくれると考えています。
誰とするかは、結論、自分側の整いがあって成立するもの。そう考えると、何をするかがやはり大事で、自分の中での覚悟やルールをある程度決めておく必要があるなと思います。
相手から声をかけてもらっても、ドライブがかからず、ふわっとしてしまう。誰とやるかの議論の前に、そもそも自分は何ができるのか、何をいましたいのかをもう一度問い直してから話をしたいなと思います。話はそれから。特大ブーメランとなって自分に返ってこないかを一瞬ヒヤリとしたところですが、眠たいので今日は考えないことにします。
2024.11.26火
Kazegumi takaaki Suzuki(su)
呼吸のように自然なことを。