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鹿児島県大崎町を知っていますか?
カゼグミの鈴木です。9ヶ月の娘が風邪をひいてマーライオンのように嘔吐を繰り返す日々を体験し、家族全員の体調が悪い今週です。年齢とともに体力が落ちて回復しないなと実感しています。日々をより良くするために、筋トレしたり体を動かすことの必要性を感じつつ、取り入れられてない意志の弱さも感じているところです。2拠点&育児で精一杯なんです・・。子育てしている皆さま、ほんとリスペクト。
さて、今週はカゼグミの話ではなく、鈴木がもう一つの会社に関わっている合作株式会社のことを少し明記したいと思います。
なぜ、鹿児島県大崎町に関わっているのか
合作株式会社は、鹿児島県大崎町の会社で2020年7月に創業しました。代表取締役の齊藤智彦と、西塔大海のダブルサイトウが創った会社です。
前から、西塔大海さんからは茨城県の協力隊研修で知り合って、鹿児島に会社をつくるんですよ〜と聞いていたので、話を聞いて町の取り組みに興味を持ったのが最初です。その場所が、鹿児島県大崎町でした。
何をしているのか。よく聞かれます。端的にいうと代表作として
・リサイクル率日本一を15回達成している町との協働・共作
です。
大崎町
大崎町SDGs推進協議会
最近は、記事やいろいろなメディア様で取り上げられているので検索すれば活動の内容が出てきますので、ご一読ください
実はまだ4年の会社で、鈴木が関わったのは2021年の4月から。3人目の役員としてジョインしました。僕としても、茨城の以外の仕事をしてみたかった、SDGsの取り組みとなる実態のある場所での経験をしたかった、などなど理由はあって、西塔大海のFB投稿からがきっかけで、関わりが生まれたのです。
環境・SDGsに関心がある人であれば、この4年で一度は耳にしたことがある地域ではないかと思っています。僕も4年前は知らなかった町です。
「リサイクル日本一のまち、大崎町」。業界ではそういう認識ですが、合作が作られ、大崎町SDGs推進協議会を立ち上げ、次の目標として掲げたのが、「リサイクルの町から、世界の未来をつくる町へ」です。
ビジョンマップと共に、新しいメッセージを置いたことで、世の中への認知の仕方が変わったと、齊藤が語っていたことを覚えています。
大崎町で何ができると思ったのか。
実際の取り組みや想いに関しては、代表齊藤のnoteがあるのでこちらも読んでもらえたら大枠はわかるかなと思います。(スキも押してくれたら嬉しい)
鈴木の視点としては、
・企業版ふるさと納税を活用して、まちはどう進化できるのか
・住民との取り組み/地域プロジェクトをどうつくれるのか
・関東でも同じようなことができるのか
を当時考えていました。
衆議院選挙が終わって、今後の政治と地域経済のあり方がどう変わるかは、企業版ふるさと納税の活用を推進している合作的には色々と考えなければならないことは多いなと感じています。一方で、そこに住む人・事業を展開する人が主体的になり、自分達の暮らしを作ることは、自分達を主語に動くことが大前提です。大崎町の取り組みに関わっていると、より手段が目的化しないように、うまくルールや制度を活用するという意識が大事だなと思っています。
課題を解決するために、自分達がどう動くか、地域を変えるためには、良いことだけでなく、お金を生み出す仕組みや真似したくなる座組みがないといけないなと常々感じています。
大崎町に関わることで、原体験として試行錯誤して考えられるのはとても良い経験。そして何よりさまざまな企業様との協働があるのもとてもメリットだなと感じています。これはカゼグミではまだできていないこと。地域の取り組みを推進することで、企業と連携ができるというスタートアップはなかなか出会うことができません。
ルールと利便性
大崎町はリサイクルを推進している町です。背景として、焼却処分場がないため、分別品目を28として資源回収につとめています。特徴的なのが、生ごみを分けて回収し、有機工場でコンポスト化しているところにあります。特に、お金をかけず、住民主体で分別/回収の取り決めをしているところにその凄さがあります。リサイクルがすごい!と一見なりがちですが、視察に来るとわかるのが、それを実施している住民のみなさまの意識です。特に意識高い系とかそういったことではなく、どの家庭でもしている普段の生活に、リサイクルのルールがあるだけ。月1回の資源ごみ回収(プラ、段ボール、かんびんなど)のため、匂いが出ないようにすすいだり洗ったりするのは日常。洗ったり分別が面倒という人も正直いますが、ルールがあるから、対話ができ次のステップが生まれると思います。
もしこれが、利便性だけの追求になったら、「使ったらゴミ」「ゴミの処理は専門業者・行政の仕事」と思う人が続出し、お金があれば解決できるという発想になりがちだなと思います。楽だから、合理的だから、経済的に判断する人ももちろんいます。結論、都市部に住むのがいいのかもしれないし、面倒な自治体にはすまないほうが得と思うでしょう。「豊かな暮らし」の概念は人さまざま。とはいえ、人だけが豊かな暮らしは、どの土台に立った暮らしなのでしょうか。
大崎町も、都市部の視点から見ると分別が面倒な町になってしまいます。しかし、世界中の課題の観点やこれから起きる日本の焼却処分場の建て替えや人口減少の実態を見据えると、予算をかけず、どの町でもできて(世界のどこでも)、人の営みを人の力で解決できる、という取り組みに気づくと、大きなインパクトの可能性があると思えてしまうのです。いまの自分の立場だけでしか物事を考えられない人が、合理的でない、と判断するのは早すぎる考え方だなと感じています。
ただし、大崎町の取り組みが全世界でできるかというとそうでない実情もあります。現状のまちのつくり、既存のルール、地形、人口規模、などなど、検討するものが多く、大崎町のルール・取り組みが応用できるまちもあれば、総合的判断で焼却処分場で処理した方がいいという町もあるわけです。
ここに、ある意味研究として大崎町に関わっている自分がいるなと思っています。
まだ大崎町に行ったことがない、知らなかったという方は、合作としての視察案内もできますし、水戸でのイベントも可能です。
今年4月に、大崎町に体験宿泊施設GURURIもOPENし、新入社員の知成くんがスーパーホスト的に丁寧に説明してくれていますので、インスタグラムのフォローのほどお願いします。
@gururi_osakini
2024.10.29 火
Kazegumi takaaki Suzuki(su)
呼吸のように自然なことを。