「NOT BY MY SIDE BUT BYE-BYE」MVのセルフライナーノーツ
こんにちは、島村嬉唄です
前回に引き続き弊バンドのMV解説になります
前回の「PINCER ATTACK」は割とシンプルな構成でしたが今回のはかなり真逆です。
撮影は池袋のリハスタ、「なんかパパっととろー」という漠然とした要求をこちらも漠然と受け、所要時間も少ないしメインで使おうと思ってたカメラは調子悪いし代わりに使ったカメラもすぐバッテリーがなくなるのでテンヤワンヤでした。あと前回と違って前段階でほぼディレクションを決めてなかったのでかなり行き当たりばったりな出来になってます。そして低予算。
準備が悪いのをいい加減直したい。
そもそも素材が少なかったので前からやりたかった昔のバナーまみれのWebサイトみたいな編集をやってみた感じです。結構流行りの感じではある(Web coreってやつか?)PINCERは1本目のちゃんとしたMVで気合も入ってたしかなりストレートな仕上がりでしたが、2本目だし自分のバンドなのでだいぶ好き勝手暴れてる。少ない演奏シーンを中心にフリー素材をかき集めて編集でアドリブで組み立てていった次第。
チャンネルという色味を司る部分をグリグリいじって画面のバランスを大幅に崩したり、グリッチぽく編集してるのはトレンドの追随でもあり、俺の悪癖でもあるのですが、今回で割と確立されてしまいました。
テーマは「性と死」で、これは割と普段考えていることで多分その時は何かと「エロスとタナトスだなー」と連呼していた様に思う。そよ1の曲は大体エロス&タナトスだなあと。
僕は割とTwitterのエッチな動画を見るのですが、有志がTwitterで1番保存された動画のランキングを組んでいるサイトがあって、そこのトップは大体エッチな動画なんだけれど、ごく稀に今起こっているガザのジェノサイドで亡くなった人の生々しい動画や、
某元首相が狙撃された瞬間がランキングに入ってくることがあって、それを見るに芸能人が亡くなるとすぐみんな死因を知りたがるのとかも含めて我々のエロスとタナトスからの逃れられなさみたいなのを強く感じたりしていた。
というわけでモザイク有りでTwitterのハメ撮りをそのまま拝借して使ったりなどしている。ハメ撮りに著作権は無いだろうと思うので。
その他にもフランシス・ベーコン、九相図、ヤギ(スケープゴート)…割と自分の中にある「死」の語彙を使い切った感じはあります
歌詞や曲のコンセプトついては最初聴いた時からかなり凄いなと思っていたから、少々ビビっていた。
そこから神の否定に繋げるのか、みたいな
俺も逃げちゃいけないなと思いそういうイメージも混ぜたし、最後のシーンでは示唆的にロザリオとスクランブル交差点をダブらせてもいる。
このMVについて語ることは色々あるけど、まあ野暮だしこの辺で黙っておくことにします。
それでは、愛おしくってごめんね。