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寝違えた首の痛み

幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子などを書いています。

今回は、30代女性(パートタイムの仕事)の方の “  寝違え ” の症例です。

・来院時の状況:1週間前に寝違えて以来、日に日に痛みが増し激痛になっている。夜眠ろうと横になるが、少し顎を動かすだけでも激痛になり眠れない。横になるもの怖いし、起き上がろうとしても起きられるまでに30分以上かかってしまう。発症前日に、仕事で不慣れな力仕事を行った。

・本人の要望:来週月曜日から仕事復帰したい。

・問診/検査時の初見:首と右腕の可動域がほぼない首は傾いたまま、右肩は上がったまま痛みで下げられない状態。ほんの少しの動きも辛い様子。
実際に痛み以上に、痛みへの恐怖から過敏に反応してしまっている傾向を感じる。不慣れな力仕事の影響も考えられる。

・施術 ( 初回 ):座位にて、やや前屈みで頭を押さえて施術を開始したが、痛くて耐えられないという。直接の施術が難しそうなので、痛みの出ているという患部を手で支えて固定し、痛みの出ない範囲を自分で動かしてもらう。
どのくらいまで動かせるかは本人に任せ、しばらくストレッチ感覚で動かした結果、多少の可動域が回復。

・施術 ( 2回目~4回まで ):症状がすっかり元の痛い状態に戻る。
前回同様、患部を手で固定し、気持ち良い範囲で動かしてもらう。恐怖感が落ち着き、動きが良くなったところで、立位になり全身を使ったストレッチをしてもらう。よく眠れるようになり、起き上がりもスムーズに。
徐々に症状の改善が見られてきたので、ヨガマットを敷き自由にストレッチしてもらう。さらに、立位で壁に手をつき、床に足をしっかり付けた状態でもストレッチ。ストレッチ中、患部を手で固定して支え続ける。
終盤、動きは良くなったものの、首が傾いたままの状態だけ残る。横向きで寝転がってもらい、首を支点とする動きが増えるよう施術。首の傾きが快復。

・施術後の様子:痛み疲れはあったものの、無事に仕事復帰を果たせた。とご報告いただいた。


今回の症例のポイントは、“ 痛みへの恐怖感 ” です。

長時間にわたって同じ体勢で眠ると、寝違えは起こります。
不慣れな力仕事で疲れ、ぐっすり眠った結果起きたことだと思われますが、急に表れた痛みは怖いものです。
しかも、痛みが続くようであれば、恐怖感は増してしまいますし、痛みに敏感になりがちです。

“痛みに向き合う”とは、物理的/感覚的な痛みの他に、心理的な痛みにも向き合うことでもあります。
元気がなくなってしまう、気持ちが塞ぎがちになってしまうなど、様子の変化や、今回のような痛みへの恐怖感という場合もあります。

痛みへの恐怖を緩和するためには、恐怖を克服しなければなりません。
痛みが魔法のように消えてしまえば良いのですが、そうもいかず「自分でもどう克服したらいいのか分からない」というのが本音だと思います。

痛みの感じ方は、人それぞれ
痛みを緩和していくために行う施術も、心理的な痛みを緩和していく作業も人それぞれです。
「痛みを何とかしたい」と一歩踏み出せたことは、勇気のあるとても素晴らしいことです。焦らず、恐怖を少しづつ乗り越え、無理なくできる範囲のことから一緒に探して、快復を目指したいと思っています。

#風ある林整骨院 #幸手市 #首の寝違え #痛みと向き合う


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