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HEAT at Yokohama Arena

2021年10月3日。あの日の気持ちを、見たもの聞いたものを忘れないように記します。

その時はやってきた


あと15分ほどでライブが始まるという時に、Twitterでよくお見かけしていた方が近くの席に座っていることがわかり、風友さんに紹介してもらった。

「昨日見たネタバレではこのすぐ近くから登場するらしい。」

一瞬頭の中が真っ白になった。(誰がこのすぐ近くから登場するって?)自分の鼓動の音が聞こえ始めた。

Ariana GrandeのThe Wayがかかっている。自分の席から何mのところを歩くのか隣の風友さんと話した。3m?4m?5m?マジか。エグい。

あ、Good as Hellだ。ホールツアーもこの曲の後暗転してライブがスタートしたんだったな。動悸がやばい。バンメンがステージに登場。吐きそう。

あ!

1. 風よ


聞いてない聞いてない聞いてない。サックス吹いて出てくるなんて聞いてない。しかもしかも、すぐそこにいる。5mほど先の1段上に。あまりの衝撃で息ができなかった。

その人がサックスを吹きながら観客に小さく会釈した。

ああ、間違いない。藤井風だ。

とろけるような音色のサックスを聞きながら、泣くことしかできなかった。

2. 調子のっちゃって


暗転。スタンドマイクで歌い始めた。あぁ、声が深い。喉の調子がすごく良さそう。嬉しい。観客が立ち上がった。

🎶透明な服を着た〜

の後の、右手広げて左手広げて両手でシャン!の振付けにキレあり。わお。

1曲目の終わり頃からやっと息ができるようになったと思ったのに、

🎶瀬戸際の見栄がこの首を絞める

で、首元を絞める振付けになり再度窒息寸前に。色気がすごい。匂い立つよう。納豆食べてこのフェロモンが出るなら近所のスーパーの納豆を買い占めたいけど、そのフェロモンを放つ相手は誰にすればいいの。

それにしても照明がハンパなくいい。ホールツアーよりステージは格段に広いが、181cmの存在感が圧倒的でむしろ狭く見える時がある。背後からライトに照らされた姿が神々しく美しい。

3. 優しさ


ピアノについた。歪んでるあの丸椅子。イントロの和音でもう殺られた。まだ3曲目の頭なのに大丈夫か。

「藤井風が目の前でピアノを弾いている。」それがどれだけ尊いことか。みんなこれを自分の目で見たくて必死にチケット争奪戦をしてるんだ。スマホやテレビの画面越しじゃない風くんとピアノ。また泣けてきた。

Free Liveでも圧巻だと思った「優しさ」のボーカルは、この日も最高だった。

🎶温もり満ちた感情を今呼び覚まして〜

この曲の一番低い音程、深くて綺麗だった。感動。最後のずっしりくるピアノの音まで完璧。

照明はオレンジっぽかったかな。

MC


モチモチ発動。「みんなが元気すぎてビックリした。ヤバ。」友達かw

近くに座ってる人も遠くの席の人も「心の距離は変わりまへん」って。コンタクト入れてきてるでしょ。あ、やっぱり。ご尊顔を拝ませてもらうって言ってた。ご尊顔。あはは。

アリィーナトゥワーは略してHEAT。Heatは熱だからネガティブなものを焼き尽くして欲しいと。

「次はワシもみんなも大好きな曲やります。『きらり』」そうか。風くんもきらり好きなのね。嬉しいな。

4. きらり


でも実はこの日のセトリの中で、私が一番緊張して構えていたのはこの曲だった。5月のVIVA LA ROCKで聞いた時はリリースされた直後、宇宙最速での初披露だったせいもあり、ファルセットが少し不安定で、「頑張れ〜」と拳に力が入っていたから。

MVの白い衣装同様に、照明が白く光っている。もう何百回聞いたか分からないけど、どこが地声でどこからファルセットに変わるかまでよく知っている。

ファルセット来た!あ、安定してる!すごい!Free Liveより更にいい。会場に来ていたらしいりょんりょん先生に感謝の気持ちでいっぱいになる。

その感動は、両サイドからのダンサーたちの登場で一気に吹き飛んだ。

(踊るんだ!)

隣の風友さんは体育会系。このダンスも早々にマスターしていて、幕張まで聖地巡礼に一緒に行った時に、あの同じ場所で少し披露してくれたことがある。今日も隣で踊り出した。流石。

会場のテンションが上がる。あの振付けを完コピできなくても、みんなそれぞれ踊ったりリズムに乗ったりものすごく楽しそう。マスクして声が出せないライブとは思えない。

曲に工夫もあった。今回「きらり」に限ったことではないが、ダンスを入れる曲も複数曲あり、実際に歌うパートに無理がないように、被せても歌える部分を増やしたように思う。

「きらり」では、階段のように上がる

🎶あーあああーあ あーあああーあ
   あーあああーあ あーあああ

の部分はそれにあたったかもしれない(個人的な感想です)。

でも構成を変えたおかげで、ダンスも歌も完璧に両立できている。あのダンスをしながらあんなに難しい曲を安定して歌えるなんて、どんな練習を積んだろうと思うと胸がいっぱいになった。

5. キリがないから


大好きな大好きな曲。頭を空っぽにして浮遊感のままに楽しむ。

あ、2番が始まる前にアンドゥロイドのヒーロームー出てきた!TAIKINGさんが腕を上げて両サイドに振って観客にアクションを求めてた。

🎶あーあーあああ あーあーあああ

うわー何?すっごい未来音入った!TAIKINGさんが足もとで何かやってた!エフェクター?あれは何だったの?誰か解説プリーズ。

最後、ヒロムさんと手を合わせるところ、武道館の時よりも遠慮なくガッツリいってた。息もぴったり!

「きらり」「キリがないから」のダンサブルなナンバーのお陰で会場に一体感が生まれている。いい雰囲気!

あ、暗転した。

6. へでもねーよ


尺八だ。でもティザーの音とも違う。もっともっとゆっくりだ。もしかしたらこのツアーのために録り直したんじゃないかな。

「きらり」で風くんを知ってライブのチケットを見事に当てた人にとって、ギャップに一番驚くイントロは「へでもねーよ」に間違いないだろう。あんなにすごいイントロある?鳥肌が止まらない。空気感が一気に変わった。

風くんはステージ中央であぐらをかいて座っている。前方モニターで見ると目を閉じていたので、すかさず双眼鏡を構えて風くんの手元を見た。何なんw のMV冒頭のあの手と似ている。手の平を上に向けたグーだ。瞑想してるの?ライブのど真ん中で?

風くんが動き出した。朝4時の冷たい海岸を濡れたまま這いつくばっている。エクレア持ちは進化して、エクレアの構えの手に反対の手が添えられてた。

進化はそれだけではない。この曲でもダンサーと踊ったのだ。

🎶帰れ うちへ帰れ
  黙れ しばし黙れ
  騒げ よそで騒げ 騒げ騒げ騒げ騒げ

ダンサーたちと息が合っている。殴られるシーンもそのまま再現。感動。何より、こんなに動いているのに歌えていることだ。どれだけ鍛えたんだろう。

MC


「ダンサーズの皆さん凄いでしょう」ともっちり言いながら息が上がっている。可愛い。そりゃそうでしょう。これまでのライブでステージの端から端まで走ることはあっても、こんなに激しく踊りながら歌ってたことなかったもんね。でも「まだ若いから大丈夫」って。

風くんがダンサーを褒め労っているので私たちが拍手で応えていると、「わぁ、ノリのいいお客様。友達。」と。

ともだち.....えーーーーーーー?

7. 罪の香り


英語でFlavor of Sin と曲紹介。イントロのホーンセクションのところ、ギターががカバーしていた。実際ギターとベース凄かった(語彙力)

🎶おっと罪の香り 
  抜き足差し足忍び足
   ちょっと もうやめたり

右手を拳にして振り下ろしたり、前に出す振付けは武道館Blu-rayのまま。最後もぴょんぴょんから拳を突き上げてフィニッシュ。

罪の香りが好きで、Blu-rayでよく見る人も多いと思うが、纏う艶のある雰囲気はそのままに、声の深さや厚みが格段に進化していた。上手くなった、と一言で片付けられないほど、耳に残る。

コクのある醤油ラーメンだって美味しいのに、なんか広東麺のようなトロミがついて、喉をサラッとは通っていかないような、そんな声だった。...って、何言ってるの私w  

ライブも真ん中ぐらいまできたのか、もうドップリ藤井風ワールドに引き込まれて引き返せない。

8. もうええわ


暗転の後、風くんは舞台中央に観客席向きにセットされたキーボードの向こうに立っていた。あ、これホールツアーでもご当地ソングの時はこうだったな、と思い出だす。

聞いたことのないイントロ。この曲は何...何...と思っている間に馴染みのもうええわのイントロに変わった。あぁいい。

何度も言うが声が安定しているので本当に酔える。音楽に身体を委ねられる嬉しさ。渋公のライブ動画で出ている3本の動画がビジュアル面も含めて大好きでよく見るが、雰囲気が似ている。その分、彼のこの2年の声の部分の成長がハッキリ感じられる。

照明は渋公動画「優しさ」のような、背後からのまばゆい明るい光。でも雰囲気は同じ渋公動画の「もうええわ」に近い。髪型もそう変わらない(気持ち今の方が短いか)。

それにしても足が長い。双眼鏡で見るとわかる国宝級の美しさ。二重が綺麗。菩薩。クラクラする。ダメ、曲に集中しろ私。ってかなんで真正面向いてるの。破壊力がすごい。自分の熱い鼻息がマスクから漏れて双眼鏡が曇る。

アウトロの超絶技巧の指元がモニターに大映しになる。小指が長い。綺麗。小指の下、外側のあの筋肉は何。いや、知ってた。知ってたけれどドキドキする。一度触りたい。もうやめろ私w

9. 死ぬのがいいわ


切れることなくそのまま「死ぬのがいいわ」のイントロに繋がる。あぁそうきたか〜。照明が赤い。

最近は高音中心のボーカルの曲が流行りなのかもしれないが、みんな藤井風の中低音の深い響きを一度真っ正面から喰らって欲しい。心臓を貫くようなその歌声が自分の身体の隅々まで行き渡る感覚。ライブで聞いたら痺れて膝から崩れ落ちそうになる。

スキャット部分(ここも最高)の後、1オクターブ上がって、本当は

🎶私の最後はあなたがいい

になるはずのところを「あんたがええ」に変えていた。間違えたのではないのだろう。魂からでた歌詞に聞こえた。

10. 特にない


ピアノ(いや、まだキーボードだったかな)を弾きながら観客の協力を促すMCがあった。「手拍子 or 指パッチンで一緒に奏でて」って言ってた。英語発音で「or」って。可愛いか。

心の中、身体の中のゴミが弾けてなくなるイメージで。本当にイメージすればそうなるから心のお掃除をしようって。このメッセージ、一貫してるよね。Free LiveのMCも記憶に新しい。

「帰ろう」に救われる人が多いと思うけど、私はこの「特にない」の指パッチンの曲紹介が本当に好き。だってあれよ。日常のどんな場面でも、指パッチンするだけで藤井風と繋がって嫌なものが流せるのよ。

TAIKINGさんと、コントラバスを構えたまふさんがいいタイミングで指パッチンをしてくれている。観客が一緒に奏でるこの「特にない」は、風くんの歌声がどこまでも柔らかい。この曲がもしかしたら一番柔和な顔で歌っているのかもしれない。

11. 帰ろう


暗転後、風くんとピアノだけにスポットライトが当たった。初めて聞くアレンジのイントロだが、すぐに「帰ろう」だと分かった。本当に美しいピアノのメロディで、これはもうどんなに楽譜通りに弾いてもきっと風くんにしか出せないんだろうなと、ど素人の私が思う。イントロだけで泣いてしまった。

だんだんとバンドサウンドに。佐治さんのシンバルが響く。それと同時に満天の星空の演出が。もうそれはそれは、息を飲むほどキレイで、演出的にはこの日のハイライトだったと思う。この日の照明と演出は最初から最後まで本当に素晴らしかった。

星空のステージを見ながら、この1曲だけでもいいから私の大好きな風友さんたちとみんなで一緒に見たかったなと思った。思えば私が風くんからもらったギフトは、心に寄り添う楽曲だけでなく、この歳になってできた友達もそうだ。今これを読んでるあなた。そう、あなたのことですよ。いつもありがとう。

12. 青春病


「帰ろうとしょーりましたけれども、もうちょっとだけ青春しましょう」にクスクスっと笑いが起こる。鉄板ネタが増えたなぁ。岡山弁がエセでごめんなさい。正確ではないかもですがそんな感じでした。

何度も言及するけど、音源のような歌唱力だった。ライブならではのアレンジもあり楽しい。

そしてそして、やはり青春病と言えば野ざらしダンス。これをこのひろーい会場でこんな大勢のみんなと一緒にできる嬉しさ。幸せを噛み締める。

これまでは、風くんが曲の最後の 

🎶あーあーああーあーああああー

を歌いながら顔を手で覆うのを見るたびに、本当に泣いているように見えて胸が締め付けられて一緒に泣きたくなってきたが、今回は違った。青春病BTSの風くんからはもう一回りも二回りも大きくなってステージに帰ってきたんだ。圧巻の歌声にすっかり魅了された。

TAIKINGさんのギターが鳴っている。オリジナルとは全く違うエモさをこのギターが引っ張ってきた。すごいな。風くんが笑顔で目くばせしている。幸せだよね、風くん。その顔が見れて私も幸せだったよ。

MC


Band membersさんたちの紹介。最初は「Guitar、TAIKING from Suchmos」ギターが...。このコードは....。「Bass、真船勝博」まふさーん!あー音が厚くなっていく。これは...。「Drums、佐治宣英」曲のスピードが上がってきた。「Vocal、藤井風〜」声ちっちゃw  

STAY TUNEだ。間違いない。

TAIKINGさんがバンメンだと発表されてから、もしかしたら来るかもと再度見直した風くんのボーカルなしのSTAY TUNE。あの見慣れた白いジップパーカーで、すごいグルーヴで肩を揺らしてピアノを弾いていた。まさかSuchmosのメンバーを迎えてこの曲を歌う日が来るなんて!観客から声にならない悲鳴が上がった。一節だけだったけど、奇跡の瞬間を見た気がする。胸が熱い。

最後の方でTAIKINGさんのギターの弦が派手に切れて、ギターごと交換する羽目に。横浜出身のTAIKINGさんも熱が入ってたのね!

13.何なんw


イントロ、武道館の「みんな心で歌うてや〜!」の再現きたよ!生で聞けた〜!嬉しい!

やっぱり何なんw は最高。これに尽きる。MV通りのお約束のヨロヨロコケッもあったし、最後ピアノにジャンプもした。「何なーん!」って声を出せないところは観客みんなで拳を上げて精一杯応えた。すっごい盛り上がり!

私、今回チケットが入手できなかった風友さんの心を2つ預かって参戦したけど、肩の上の心もポケットの中の心も、この何なんwめっちゃ楽しんでたと思う。あー早くワールドツアーやって欲しいな。NYで聴けたら最高!

14. 燃えよ


今一番生で聴きたかった1曲。有観客では初披露。ダンサーズきた!!振りがついてる。右手で拳を作り、

🎶燃ーえーよ

見よう見まねで拳を突き上げる。その後は

🎶クールなフリもうええよ

からはマサイ族のような垂直ジャンプ!ダメだ。ライブ終盤で一緒にジャンプしたら家に帰れないw  その後もダンサーズとジェンカのような一列の可愛いダンス(分かる?昔運動会でやったようなダンスよ)があったり、とにかく若さいっぱいで楽しそう!

アウトロに向けて風くんがステージ奥まで下がっていった。なんか後ろ向いてモゾモゾ準備してる。なんか楽器を首からかけた。あのシルエットはギターだ!ギターも弾いちゃうの?バックで最後の 🎶もーえーよ のリピート部分が流れている。風くんが正面を向いて前に出てきた。

あーーー!!!ショルダーキーボードだ!!
しかもめっちゃ光ってる!うっわー、新兵器凄いのがきた!

もう笑えてくるほどだった。狂ったように弾いてる。ギターが鳴きまくっているような演奏。何この人!どんだけ楽しませてくれるの。エンターテイメントの塊か!

調べたけど多分ローランドのだと思う。詳しい方いたら教えてください。

初生「燃えよ」に大満足。

MC


Let me introduce these amazing dancers and performers now!! (今から素晴らしいダンサー、パフォーマーの皆さんを紹介します!)って言ったかな。ダンサーズの紹介があった。ホールツアーの時にはこんなステージ考えもしなかった。若さ爆発よ、奥さん。

実際、グッズ販売や入場の時の客層を見ても、若い子がすごく増えたし、男性も多かった。親子連れもいる。みんなそれぞれグッズT、ツアーTを着て、嬉しそうにしていた。どの年代にも風くんの曲が浸透していることを実感して本当に嬉しかった。

あ、ダンサーズの最後、5人目は「ヒーロームー」だって!アンドロイドのヒロムさんかな。Give it up for all the amazing dancers and performers! You guys are amazing!! Huh?!(素晴らしいダンス&パフォーマンスのみんなに盛大な拍手を〜!みんな最高!でしょ〜?!)と、風くんもえらい甲高い声で興奮してた。

15. さよならべいべ


ダンサーすげー!という余韻に浸る間を1秒も与えずに「さよならべいべ」が突然スタートした。ビックリして笑ってしまった。弾き語りライブ配信のDay1で「丸の内サディスティック」の弾き語りver. が突然始まるでしょ?あれと同じ。もうね、何ぃw

会場全体で風くんと一緒に手を振って、とっても楽しい一曲だった。でももうやってない曲がほとんどない。さよならの時間が迫ってきたようで急に寂しくなってきた。お願い終わらないで。VIVA LAでも圧倒されたTAIKINGさんのギターアレンジがここでも光る。

MC


バンメンから一言もらうことに。「誰からいきます?」決めてないんかいw  誰もスタートしないので風くんが、「じゃあ...、最初はグー!」まじですか。会場から笑いが漏れる。

まふさんがマスクに隠れていても私たちの笑顔がくっきり分かると言ってくれた。ステージの上から私たちの笑顔が見えてるならこんなに嬉しいことはない。その活動のほとんどがコロナ禍だと言われた風くんに、私たちファンがどれだけ笑顔の機会を与えてもらってきたか、伝える術がないような気がしていたから、まふさんの言葉にウルっときた。ありがとうございました。

風くんのマイブームの話に。「嬉しいことにも悲しいことにも執着しない」と。すごいカジュアルに話してるけど、内容は驚きだ。

悲しいことに執着しないのはまだ分かる。辛くても、寝て朝が来たらまた新しい一日だと頑張る。悲しみを引きずらない。でも嬉しいことはどうだろう。その気持ちを手放したくなくて大切に大切に抱き抱えるのではなく、「うん、嬉しかった。ありがとうございます」で、もう次の日はフラットな気持ちで進むようにしていると。そんなこと考えたこともなかった。結局このことについて2日経った今も考えている。

そしていよいよ、来んと思った時が来てしまった。

16. 旅路


今日の会場のウェルカムなバイブスで、私たちのことを「ワシらもう兄弟じゃね?姉妹じゃね?」(ギャルのイントネーション発動)と感じたと。そんな曲を最後にやりたいということで、「旅路」がスタートした。

いい曲だな。この曲にはリクエスト活動している上でいろいろな思い出がある。しゃがんでみたり、里庄の盆踊りも時々入れたりしつつ、優しい表情で歌う風くんを見ながら、自分が行ったこともない風くんの故郷に思いを馳せて幸せな気分で聴いていた。しかしなんで旅路の振付けはこんなにダサ可愛いのw

途中で着ていたセットアップのジャケットを半分脱いだまま歌っていて、「それ脱ぐの?脱がないの?」状態から結局脱いで白いTシャツ姿に。最後のあの東京タワーのようなポーズもクスッと笑える。


あいさつ


バンメンも前に出てきて揃ってお辞儀。私の好きな風くんの深いお辞儀。かかるはずのないMichael Jackson の Love Never Felt So Good がかかってしまったようで、ちょっと戸惑っていたけれど、少しだけ歌声も聞けて得した気分だった。


あとがき


ここまでで8000文字を超えている。夏休みの読書感想文なら、今21枚目だ。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

すでにネットで拝見したセトリから、自分の記憶をたぐり寄せながら熱量多く語ってみました。もし今回ツアーに参戦できない方がこれを読んでくれるならと精一杯絞り出しましたが、間違っていることも多々あるかもしれません。ごめんなさい。

これがライブ直後の私の気持ちです。ずっと変わらないでしょう。

最後になりましたが、藤井風さんありがとうございました。大好きです。


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