可愛い子の隣にいる正義感強めのブスに大外刈りされた話の日。
僕は小学校5年生の時、Mちゃんという好きな女の子がいた。
その隣にはいつも友達のAちゃんがいた。
Aちゃんはお世辞にも可愛いとは言い難く、体がデカくて男勝りな女の子だ。
あとAちゃんは少し年の離れた兄が2人いて2人ともスーパーヤンキーだった。
ある日大好きなMちゃんと遊びたくて必死にアプローチした結果、Mちゃんの家に遊びに行くことになった。
ワクワクしながら一緒にやろうと思ってたニンテンドー64のマリオカートのソフトを持っていざMちゃんの家へ。
Mちゃんの家に着きインターホンを押すとガチャっと玄関が開いた。
Aちゃんが出てきた。
「え、何でAちゃんいるの??Mちゃんと2人で遊びたいんだけど。」
そんなこと言えるはずもなく仕方なく3人で遊ぶことに。
早速マリオカートをしようということになった。
僕は昔からスマブラでもマリオカートでもニンテンドー系のゲームは絶対にヨッシーを使うと決めている。
その日もいつも通りヨッシーを選ぼうとするとAちゃんが口を開いた。
「私もヨッシー使いたい。」
マジかよ。
好み被ったよ。
でもどうしてもヨッシーを使いたい僕はそこでAちゃんとちょっと揉めた。
僕は揉めているうちにめんどくさくなってもういいやと思って勝手にヨッシーを選んだ。
するとAちゃんが
「何勝手に選んでんだよ!!!」
という怒号と共に僕の腕を掴んで立ち上がらせた。
次の瞬間、僕は宙に浮いて床に叩きつけられた。
Aちゃんに大外刈りをかまされたのだ。
普通に泣いた。
痛みよりも大好きなMちゃんの前で大外刈りをかまされた恥ずかしさと悔しさで普通に泣いて帰った。
"可愛い子の隣には高確率で正義感強めのブスがいる"
平成から令和へ、時代の流れと共にあらゆる事が変化しているけどこれだけはいつの時代も変わらないんだな。
Aちゃんはその後中学、高校と順風満帆なヤンキー街道をひた走ったのは言うまでもない。
〜fin〜
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