ぼーっとする私
ぼーっとする時間が好き。なぜなら、頭の中に少しすきまができるような感じがするから。
そのすきまで、風船のようにほわほわと頭に浮かんできたものを考えてみる。すると、いつもはいくら考えても出てこないような答えが出せたり、”なんで?””どうして?”とつづけてじぶんに質問できる。
ぼーっとするといろんなことを考えられる。本当はどう思っているのか、素直に言葉が出てくる。”実はこういう理由だったんだよ!”って自分の中の小さいじぶんが教えてくれる。
社会人になり、ぼーっとする時間が全く取れていなかった。なぜなら仕事を覚える事だけにガムシャラになって、上司や優秀な先輩を見ては落ち込んでいた。少しでも追いつけるように・引き出しを増やせるようにと、毎日の通勤時間はニュースや仕事に関係のあることを見て情報収集。仕事がもっと効率よく進められるようにとPCで作業。iPhoneとPCばかり見ていた。
ふとある人に言われた「あなたはどうしたい?」と聞かれたとき、何も答えられなかった。何も頭に出てこなくてじぶんが何をしたいか、分からなくなっていた。劣等感が押し寄せてきて正直辛かった。だから、じぶんに聞いてみた。
”こんなとき、じぶんはどうしてた?”
ぼーっとしてみた。iPhoneやPCは一切さわらずに。ゆっくり時間は流れていった。だいすきなミルクティーを飲みながら、時間をとってみた。また頭の中にすきまができたみたい。
じぶんに言い訳をして大切なことを忘れていたみたい。やりたいことや幸せに気付くことができた。
ぼーっとしてみる。幸せであるじぶんをわすれないように。