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2024年10月活動報告

 始まりは暖かく、終わりは超寒い10月。季節は冬に向かっていきます。
 10月はとてもいい季節。様々なきのこがあちこちから顔を出し、木々も色づいていきます。シカは繁殖の時期で、あちこちから断末魔のような鳴き声が響き渡っています。
 さて筆者は、野を駆け回るオスシカの様にこの10月を過ごせたのか。10月の活動記録をここに綴ります。

かんじき作りを教わりに。。。

 風のあそびクラブ、10月のイベントの1つがかんじき作りです。かんじきは深い雪の上を人が歩けるように考え出された1つの道具です。大槌では雪はそんなに降りませんが、これから冬を迎えるにあたって1つ持っていると何かと便利なグッズ。このかんじきの歴史や作る難しさに少し触れ、冬の自然を存分に遊んでほしいという気持ちから、かんじき作り体験のイベントを開催しようと思い立ちました。(もちろん自分自身が作りたい!)
 しかし、昨年おおつちのあそびでかんじき作りをやってみようと試してみたところあまりにも大変すぎて断念。なので今回は、かんじき作りの体験をやっている先駆者の方からのご指導をいただくことにしました。
 師事したのは、秋田県鹿角市にお住いのNさん。Nさんは八幡平ビジターセンターで昨年かんじき作りの体験を実施しており、さらにいろいろな流派を取り入れたうえで自己流のかんじきを作るお方。連絡したところ、快くご指導を引き受けてくれました。本人も楽しみだとのことで、とても仲良くなれそうです。
 当日、八幡平ビジターセンターの近くにある「ゆらら」という温泉で待ち合わせ対面。とても歯切れの良い方で面白い。過去には世界でのトップクラスの高さを誇る氷山(名前忘れました)に登頂もしていた。
 さっそくNさんが作り上げたかんじきの数々を見せていただく。かんじきは使用する樹木によって色が違うこと、さまざまな樹木で作れること、爪はイタヤカエデを使うこと、地域性があること、曲げるときの注意、作りやすくするための工夫、歩きやすくするための工夫などかんじきを見ながら様々なことを教えていただいた。

見せていただいたかんじきの数々。黒変しているのがクロモジ。白っぽいのがアブラチャン。真ん中左のフジの蔦で縛ってあるものはスギを利用したものだというから驚きだ。

 今回は、材料を山に収穫に行くところと、とってきた材を曲げるときの曲げ方や注意を教えてもらい、曲げた後の作業は帰宅後に行うこととなった。山間にクロモジを収穫に行くのだが、まっすぐでいいクロモジはたくさんあるのだがかんじきに向いているクロモジの選び方があまりわからない。。こればっかりはNさんも説明するのが難しいらしく、Nさんが選ぶクロモジを見ながら学ぶしかなかった。

色づくクロモジ。秋田はまっすぐ太いクロモジが多い。
クロモジを収穫するNさん
収穫したクロモジ

収穫したてのクロモジはそのままでかなり柔軟性がある。かんじきにする際の湾曲具合や平面的に見たときの反れ具合などをNさんの見本を見ながら学び、真似して実際に曲げた。

実際にクロモジの枝を曲げる。
左:僕 右:Nさん
仕上がりの美しさが段違い。。

曲げが終わり、もろもろの流れのレクチャーが終わる。後日、実際にロープを結ぶ手前まで作ってみた。

ロープを結ぶ前のかんじき

実際にやってみるとすごく時間がかかったためイベントの形態などは要調整しないといけないが、かんじきへの愛も深まったのでイベントは絶対に成功させたい。
 結局、参加者が集まらなくてかんじき作り体験は延期。。。11月こそは。。!

JAの観光受け入れ

 10/12-13でJAが主催する県内観光の受け入れがあった。参加者は岩手大・岩手県立大・富士大に在学する計10人の女子大生で、大槌で農業や狩猟・解体を体験しました。我々おおつちのあそびは主に狩猟と解体の体験を担当。大槌とシカの関係をのあそびのボスが講義し、そのあと田園地帯に赴き実際に農家さんの声を聴いた。次に農地横の林道に入り、シカの痕跡等をレクチャーした後、くくり罠の設置体験とエアガンを用いた狩猟体験を行った。全員が若い女性ということもあり、罠をかけるときや銃を構えるときの、力が必要で少し大変な部分をしっかり体験していただけたと思う。というより、僕的にはこういうツアーをするときに考慮するべき点というのがよく理解できて学びにもなった。

ボスによる講義
農家さんの生の声を聴く
エアガンを用いた狩猟体験
MOMIJIのシカ肉を使った解体体験

 来年以降もいけ入れ出来たらよいと思っているので、次こそはサポートに徹するだけじゃなく、僕がたくさん話せるパートとかも用意したいですね。

吉里吉里海のあそび場オープン!

 10/19(土)、今年7月から吉里吉里に構えた事務所兼、地域の子供たちが大槌の海の環境を知れる場所の名前が決まり、ついに本オープンを迎えました。当日は一度に10人を超える地域の人々が訪れ、水槽の中の魚を観察したり、魚の絵をかいたり、またダイバーが実際に担ぐ機材を背負ってみるなどの体験をしました。普段大切に飼育している魚たちを楽しそうに観察してくれている様子はこちらも大変うれしかったです。
 本オープンの様子は、11月の『広報おおつち』で表紙として取り上げてもらったほか、読売新聞でも紹介していただきました。今後、ますます地域の人々が集まり交流できる拠点として機能していけるよう頑張ります。

魚の絵を描く
水槽の魚を興味深く観察
ご来場ありがとうございました!

きのこを探して

 10月は秋の恵みを享受できるいい月です。気温も下がり山々を歩いても心地の良い季節。マツタケ採りで多くの人が山に入ります。僕も松茸取りには挑戦しました!が、しかし、連れて行ってくれた方はしっかり採っていたものの自力発見ができず、松茸のシーズンは終了。しかしマツタケ探しの道中に出会ったきのこはしっかり覚えた。クロカワ、ケロウジ、アカジコウ、ドクベニタケ、ベニテングダケなど、、特にベニテングダケは見事な幼菌だったため、カメラが手元に欲しかった。。
 マツタケは採取はできなかったけど、そのほかにもおいしいきのこはたくさん山々になっている。シイタケやヒラタケ、ボリなどの王道のきのこからムキタケやクリタケ、ハナイグチなど食べたいきのこを探す。昨年、大槌町でなめこを発見していたこともありなめこも見つけたい。その上、毒キノコではあるが夜に光るツキヨタケの写真も撮りたい。休みの日、空いた時間に山々を駆け回る。
 その道中に出会ったきのこたち。大槌の山々は、歩いてみるとシカに負けじと踏ん張る自然の力強さを感じられて楽しい。たくさんのきのこに出会うことができた。

おいしいクリタケ。リゾットや汁物でいただいた。
オニナラタケ。世界で最も大きい生物だ。
顔を出すハナイグチ。異様に乾燥している。
こちらもハナイグチ。こんなに黄色いのは初めて見た。
ヤナギマツタケと思われるキノコ。もう大きくなっているはずなのでもう一度見に行かなければならない。
ブナシメジかと思い沸き上がったが、ヌメリツバタケの可能性が高いきのこ。
ヌメリスギタケモドキ。柳の木にはどこにでも生えている。
ヒラタケ。少し古かった。
ヤマブシタケ。癖のない味。
ツルタケは毒キノコ。
ツキヨタケ
ツキヨタケは夜に光る

残念ながら、なめこは発見できなかったが、なめこは11月初旬ごろがいい時期。めげずに探しに行くぞ!

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