むくみ/スパゲッティ/ぶっ飛びオランダ
足が痛いと思ったら、ぱつぱつにむくんでいた。顔もぱつぱつで、マスクが痛い。生理前のわたしの身体は、いつも水風船のようになる。
食べ物がメインの児童書を探して、書架をぶらぶらしていたら『メネッティさんのスパゲッティ』という本を見つけた。
針のような木が生え、針のように細い家があり、針のように細い人々の住む街にやってきたメネッティさん。中肉中背の彼でも、街の人たちにとってはおデブそのもので、見かけの違いから受け入れてくれない。そこでメネッティさんは、なんとか馴染もうとスパゲッティを売り始める。それがとても美味しいと評判になり、街の人々はスパゲッティに夢中になる。すると、針のようだった街の人はみるみるうちにおデブになって……。
絵がなかなかいい。特に家なんか、よくテレビでやっているびっくりな土地に建つ狭小住宅なんかと比べ物にならないくらい細い。あと、スパゲッティの売り方が面白い。屋台で買うクレープを包む紙に、スパゲッティを入れる。みんな、それこそクレープを食べるように立ち食いする。なるほど、たしかにこの売り方をされると手軽にパクパク食べちゃうかもなぁ。
ストーリーは風刺が効いてるけど、おはなしとして単純に楽しめる。オランダといえば、ディック・ブルーナが有名だが、結構こういうぶっ飛びおもしろ本もある。
針のようでもおデブでも、別にどんな体型でもいいと思うけど、どちらにせよ健康でいなくちゃね。
それにしてもこのむくみ、どうしたらとれるだろうか。