素晴しい時代。
まえがき
この記事は、PCに残してあった
2014.5.21付のメモを推敲したものです。
昨日2024.5.10、歴史考察がいつも興味深い
TORAND VLOGさんのYouTubeを見ていたら、
リン・トゥイストさんの話題が。
(他にも敬愛するミヒャエル・エンデの話題もあり。
あとで見直そう。)
10年前、リンさんの講演会に伺ったこと、
そこでの出来事、
そこに至るまでのあれこれを思い出し
PCを検索し発掘したメルマガ用の下書きに
詳細追記してまとめ直しました。(2024.5.11 記)
また加筆する場合は、更新日をここにメモします。
2024.10.30 目次追加
2024.11.09 全体を短く改行
では、昔話をひとつ。
金曜、リン•トゥイストさんの
イブニング・レクチャーに参加しました。
娘の留学付き添いで、先月末から2週間滞在した
南オーストラリアのホテルではWi-Fiにエラーがあり
メール受信もままならず。
でも、急な嵐になった晩の数時間だけ
なぜかすんなり繋がって、
数日ぶりにゆっくりメールチェックができました。
その中にあった、
牧野内大史さん(以下:マッキー)のメルマガには
リマインドで以下のイベント案内がありました。
その日ならちょうど、
宇都宮での大学講義帰りに代々木に立寄れる!
そう思い、Wi-Fiが繋がるうちにと
その場で申し込んだのでした。
ソウル・オブ・マネー
リンさんは、主婦として過ごしていたある日
『この世界から飢餓を無くす』ことにコミットし、
そのコミットメントを多くの人に語り、
ハンガープロジェクトとして共有することで、
いかに世界が豊かになるかを実践し、
体現してきた方。
マッキーによって昨年翻訳されたその著書
『ソウル・オブ・マネー』は、
私も出版間もなくに拝読し、感銘を受け、
勇気をいただいていました。
文字通り「お金」について記された本でありながら、
ずっとぼんやりとしていた心の深い部分に光があたり、
私も大河の流れのある1点を担っているのだ
というリアルな感覚が湧いてきました。
コミットメント
この本で何より最初に驚いたのは、
美徳の言葉がふんだんにちりばめられていること。
特に、
故 大内博先生がヴァーチューズ・プロジェクト
(カナダ生まれの心の教育プログラム)の
大切な言葉のエッセンスである
「52の美徳」を翻訳する際、
唯一日本語に置き換えられず
カタカナで表現された美徳『コミットメント』。
終始一貫、それが語られるのです。
2013年5月、翻訳本出版記念の講演会で
マッキーにお目にかかり、
持参した『コミットメント』のカードも
読んでいただくことができました。
その際、翌年リンさんが来日なさる予定であると伺い、
何らかのイベントに参加したい!と
ずっと楽しみにしていたのです。
実はこの本の中には、
恩師:大内博&ジャネット夫妻の素敵なエピソードも
紹介されています。
(p196 トレーシーの物語---分かち合うことで豊かになる)
それは私の大きな喜びを拡大する要素でしたので、
読了と同時にジャネットさんに連絡し、
お二人が登場する本が和訳されたと報告しました。
すると、なんと、
リンさんとは以前からご縁があり
原書の出版時からよくご存知だと伺い
またびっくり!
この本が翻訳されたことをとても喜んでいらした
ジャネットさんのお言葉もそのまま、
マッキーに伝言させていただく幸運にも恵まれました。
博先生のお手紙を、
時を超えて大切な方にお届けできたとも感じ、
何とも言えない感動に包まれました。
リン・トゥィストさん
リンさんは来日中、
毎日さまざまなイベントでお話なさっていたようで、
GW明けからFacebookで複数の友だちから
感動のシェアが続きました。
私が参加したのは滞在後半の2時間だけの
イブニング・レクチャー。
とても貴重な機会だからと、
講師仲間のFさんを誘い
一緒に聴くことができたのも幸運でした!
副題に『地球市民として生きる』とあるとおり、
私の近視眼的でしかなかった視点を
大きく広げるチャンスをいただきました。
その語り口も、用いられる用語もまた
まるでヴァーチューズ・プロジェクトをご存知で
理解した上で、
その美徳に内在する力を積極的に使って(活用して)
いらっしゃるかのように感じ、
ひとつひとつ驚かされます。
そのたび『これもヴァーチューズだね♪』と
お隣のFさんの顔を覗いて笑みを交わして
感動を何倍にも膨らませていました。
リンさんが世界の偉大なリーダーの例として
マザー・テレサを挙げ、
続いて特に具体的に語られたのは、
1994年ネルソン・マンデラ氏が
南アフリカ大統領に就任なさった際の
祝賀パーティーでのエピソードでした。
それは私が知らなかった内容で、
本当に心を動かされました。
なおかつその場面を
ありありとイメージすることができたのです。
もう大興奮!
私が伝えていること
私はヴァーチューズ・プロジェクトを
「今のじぶんが大好きになる世界でいちばんやさしい方法」
ととらえ、みなさんにシェアしています。
「心の美しい本質にフォーカスする」と紹介すると、
単に「美しい言葉で会話すること」と
受け取られることもありますが、
「美徳」はもっと実用的で
「人とのつきあい方をより発展させる最高の道具」。
それは時に、
一瞬で世界の色が違って見えるほどの、
喩えるなら、
心のカギのような働きをするものだと体感しています。
そのことを伝えたい熱い想いで昨2013年度より
大学講義”コミュニケーション学”で学生にも、
マザー・テレサの言葉と、
マンデラ氏のエピソードを例としてとりあげ
紹介しています。
なんというシンクロ!
今回知ったエピソードも、
私は今年60名以上の学生にすぐにも
シェアすることができるのです。
ラッキー♪
1994年という年も
私にとってはキーポイントでした☆
リンさんの来日もこの年以来20年ぶりとのこと。
マンデラ氏が大統領に就任した年であり、
ヴァーチューズ・プロジェクトが国連で推薦された年であり、
私が出会った学生の多くが生まれた年ーーー。
なにか大きな流れがそこにある、
と感じていますが、
答えが出るのはもう少し先でしょうか。
それでもその不思議で美しい共時性は、
このタイミングで
ヴァーチューズ・プロジェクトを携え
私は今ここに居ること、
このレクチャーに参加できたこと、
素晴らしい恩師に出逢えたこと、
マッキーに出会えたこと、
学生や関心のある方にことばの力を伝えている幸せ、
きっとそのきっかけをくれたと感じる
娘を授かったこと•••
すべてがタイムリーで
奇跡のような時間だと痛感し、
あらゆるものへの感謝が湧き起こりました。
ことばは本来みな
『意図して使うことが出来る』ことを、
私が出会える方すべてに
実体験としてお伝えしてゆくことを、
これまで以上に丁寧に情熱を込めて
続けてゆこうと決意しました☆
そして、本を読んだだけでは
まだ腑に落ちてはいなかった部分に、
やっと明確な意識が生まれました。
- Take a Stand -
それはまさに、顔を上げ、視野を広げ、
『地球市民として生きる』こと。
それこそが
『心に決める人生は世界を変える』
『次の1000年の未来に貢献する』ことだと
確信が持てました。
その上で今、
もう一度この点に向き合っています。
今までも私が求めていたのは、
GOALや達成目標とは違う、
さらに大きな視点。
持続可能な環境、
精神的な充足、
公正な社会に向かうなんらかの方法を
提供し貢献する生き方。
私のノイズを消し、
軽やかに歌うような毎日を思い出させてくれる
Callingは? と。
(※この続きは別の機会に)
そんなリンさんの講演のひとつが
こちらの動画でも公開されています。
Lynne Twist at TEDex Wall Street(日本語字幕版)
今探している方に
ちょうど届いたら嬉しいです(๑´•ᴗ•`๑)
私のカードはだれのもとへ?
•••語りたいことがどんどんあふれてきますが、
最後にもうひとつ。
レクチャーの最後に10分ほど
質疑応答の時間がありました。
お礼を言いたい気持ちいっぱいで座っておりましたが、
ふとその日も
英語版のヴァーチューズ内省のカードを
持っていることを思い出しました。
これは100枚セットなのですが
昨年末から出会う方に1枚ずつプレゼントしていて、
手を離れたのは約半分。
まだ 『Commitment』は残っていたはず。
急いでバッグの中を探すと、やっぱりありました☆
リンさんは大内夫妻とも面識があるので
どこかで目にしたことはあるのかもしれない
とも思いましたが、
それでも、
この美徳をこれだけ明確に発揮なさっていることを
私からも承認させていただきたい気持ちが
あふれていました。
挙手して発言すれば直接お渡しできる
そう考えましたが、
質問や感想を5名ほど分かち合ったところで閉会に。
残念に思っていると、
なんと、同行していたFさんは、
2時間のレクチャーを同時通訳してくださった
美しい女性(洋子さん)とお知り合いとのこと。
そんなご縁で、
私も洋子さんにご挨拶させていただき、
事情を話し、お礼と共に
『Commitment』 のカードを
お預けすることができました!
後日ご連絡をいただき、
無事、翌日リンさんに
カードも手渡してくださったそうです☆
本当に本当に嬉しい❣٩(*´꒳`*)۶°˖✧
まとめ
会場を出たところで、
この素晴しい本の翻訳者であるマッキーとも再会できて、
手持ちの2冊の本に
サインをいただくことができました☆ わー(^0^)-い♪
昨年お便りしたところから、
この素晴しい機会をいただけたことに、
感謝するばかりです。
ありがとうございます。
持参したもう一冊の書籍は、
今私がちょうど体験していることに重なる内容で、
南オーストラリアで部分日食を見た新月の日、
一気に読んだもの。
レクチャーの帰り、
空には十九夜の月が
満月と変わらないほど美しく輝いていました。
この3週間で、
ひとつの物語が始まって、
ひとつの大きな山場を迎えたのだ、
と感じました。
一冊の本に感動し、
翻訳者に直接その感想をお伝えでき、
更に、
外国に住む著者の発信を直接受け取ることができる
そんな時代に行きていることに大きな喜びを感じます。
ほんとうに素晴しい時代に生きています。
そして、
見たいものを見る、
美しいものを見る、
その選択権はいつも私たちの中にあります。
美徳のファシリテーター *風瀬由季*