#22 『ふぞろいの林檎たち』 大山勝美先生
1/21の日没直後(まさに今!)、
南南東の低い空を見ると160度ほどの範囲に、
火星・木星・土星・金星の4惑星が肉眼でも観測できる
惑星パレード(惑星直列)が起こる本日🪐
さらに天体望遠鏡があれば、木星と土星の間に
天王星・海王星も見つかり、高低差も少ない範囲に
6星が並ぶというトクベツな夜ですね.。,:*🌟
前21話の終盤に、
自分の17歳冬の出来事を綴りました。
交通事故に遭ったけど、外見は無傷。
でも全身打撲の後遺症で鈍痛もあり、
集中時間も短かったその時期。
身体は傷ついても
健やかで自由だった空想の世界で
詩集、児童文学、シナリオ作品を読んだ
と、ちょっと広めに記しました。
が、いくつかをゆっくり読むだけでしたので
ほぼほぼ限定されていて、
詩は、銀色夏生さんと谷川俊太郎さん
児童文学は、ミヒャエル・エンデ
シナリオ本は、山田太一作品だけだったかも🤭
山田太一さんのシナリオが面白かったのは、
セリフがとても整理されていて、語尾も印象的。
空想の中で浮かび上がる登場人物のシルエットが
ほんとうに会話しているように感じられたからでした。
その印象的な作品をTBSドラマとして、
プロデュースしていたのが、
東京アクターズスタジオの塾長でもある
大山勝美先生。
〈夜2期〉のレッスンは、
年末12/27(火)・年始1/3(金)の2回
つまり中1週だけお休みがあって
新年明け最初のレッスンは、
塾長の大山先生でした!
1992年1月10日(金) 大山勝美先生
9/27の開校式以来の対面。
〈夜2期〉38回に及ぶレッスンの
26回目にして初レッスン🌈✨
私にとっては思い出深く、
いちばん見たかったと言ってもいい
大山先生のレッスン。
塾長である大山勝美先生については
東京アクターズスタジオ概観の中で
すでに一度ご紹介しています。
フライヤーでお姿も紹介していますので、
熱い想いと併せてご覧ください。
それも、シナリオ題材は、
『ふぞろいの林檎たち』 原作・脚本:山田太一
まずは、
今後も異なるシーンで何度が登場する
この作品の紹介を。
File04 ────────
作品:『ふぞろいの林檎たち』
原作・脚本:山田太一
制作著作 :TBS
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これも金曜ドラマ。
夜は、別棟の自分の部屋で過ごすため
22時以降の番組はオンタイムではなく
再放送でまとめて観ました。
主題歌サザンオールスターズの「いとしのエリー」の
流れる中、新宿の高層ビル?を背景に
りんごを片手で何度も放り上げる映像
途中でモノクロになってドキッとして
・・・印象的でしたよね🍎
Wikipedia によりますと。
とのこと。
放送開始は1983年5月。
〈夜2期〉に通う8年前ではありますが、
なんとパートIVまでシリーズ化され、
1997年まで14年間にわたり
断続的に放送もされた超・人気作品。
パートⅢは1991年1月〜3月ですので、
まさに私が宇田川町で働き始めた頃。
シリーズ Ⅰ、Ⅲ、Ⅳのプロデューサーが、
大山勝美先生❣
毎回タイトルが
〜ですか
〜してますか?
のような疑問文だったのが
自分に問われているような気持ちに
なったのを覚えています。
どのキャストも印象的でしたが、
主にストーリーを展開するのはこの8名。
仲手川 良雄:中井貴一さん
岩田 健一:時任三郎さん
西寺 実:柳沢慎吾さん
水野 陽子:手塚理美さん
宮本 晴江:石原真理子さん
谷本 綾子:中島唱子さん
伊吹 夏恵:高橋ひとみさん
本田 修一:国広富之さん
時任さん演じる健一と、
手塚さん演じる陽子が
ぎこちない初デートシーンがあるのですが、
大山先生が選んだ課題は、
その直前、男女別のシナリオでした。
そのため私は女性パートのみ保管しています。
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看護学生である陽子と晴恵が、
寮の物干し台で、休日の朝、
洗濯物を干しながら話すシーン。
陽子は「親戚の用事で出かけるから」
普段はしない同部屋の晴恵の分も洗濯して
電話当番を代わってもらおうとして・・・
内緒でデートに行こうとしている陽子は、
晴恵に「なんか嘘ついてる」と指摘され
図星だからこそ、怒って言い返します。
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風瀬メモは、1ページ半。
それも途中で終わった感じ。
その分、シナリオの余白に
たくさんの書き込みを残していました。
怒ることはむずかしい
↑ この日の私の、ひとことまとめ。
私は、
反抗期で親には十分口答えした自覚があるのですが。
友だちや兄妹となると、
ケンカや言い争いをしたことがなく、
「バレたな」
と気づいて言い返すことが
上手くできてなくて。
「私は 冷静すぎて 怒り方が ダメ」
と書いてあります(笑)
ただイライラをぶつけたり、
ヒステリックだったり、
いろんな表現ができる場面で、
大山先生に冷静さを指摘されたようです。
え〜
どうやって?
と思う私の目の前で
同じシーンを次々に
別のペアが演じていくと
明るく
屈託なく
ちょっと生意気だったり
そういう表現ができるみんなが
ほんとうにチャーミングに見えたんですよね💕
怒ってるのに魅力があること
初めて気づいたと言いますか。
うわぁ
感情表現て素敵だな、
と体感できたひとコマでした。
表現する喜びを感じる
大山先生は、
「考える」について
自分の「つもり」と
客観的な「つもり」は
同じではないこと
その上で考えてきたもの
作ってきた内面 + 勉強した役
それら積もったものがひとつになり
二重奏で流れ出す
そういう喜びがあることを
教えてくださいました。
自分の頭で考えてもわからないことも
他の人の演技を見ることで、
どんどん引き出しが増えたり
「今度はこうやってみよう」
というアイデアも浮かんできますね♪
2つ前、第20話 恩地先生の回で気付いたように
私が知りたかったのは
興味を持った作品の
この(1)と(2)をつなぐ、
または、変化させる部分 が
どんな人によって
どんな意志を持って
どのような工程で
作り上げられるのか
実際、この「?」の大きな部分を占めていた
大山勝美先生と実際に出会えて
ご指導いただけたこと、
尚且つそれが『ふぞろいの林檎たち』だったこと
ほんとうに貴重でありがたかったです❣
高校3年の身体がかなりキツかった頃の私に
「こんな素敵な未来が待っているよ」
と教えたいですね。
大山先生は、〈夜2期〉で2度ご指導くださって
2度目は、最終レッスン日(2/25)でした。
それはまた終盤に綴りたいと思います♪
今日はこのあたりで。
講師別リストは、随時更新追加します。
まだ日付だけの先生がいっぱいですが、
全員をご紹介していきますし、
内容により何度かご紹介する場合も
こちらで他の回を思い出していただけたらと思います。
次回は1/24(金)にまたお目にかかります♪
それが先週に続き、またも
ちょうど宇田川町に出かける予定あり。
近年は滅多にないことなのに。
不思議です。
呼ばれてる感がすごい🤭
何か思い出すことがあるでしょうかね。
楽しみにまたお散歩してきます🐾
ではでは、また金曜( ´ ▽ ` )ノ
惑星がパレードしているここ数日、
どうぞ素敵にお過ごしくださいね.。,:*☆